怒りの買い物カゴ!! の末路?
私のブログの中で結構反響があり、今でもアクセス数が絶えない記事がある。
それは「怒りの買い物カゴ!!」だ。
興味のある方は記事を読んで頂けたらありがたい。
要するにレジ袋の有料化にともない店側が販売した買い物カゴを使って買い物をしていたら店員に注意されたという話だ。
この記事は最初はショボかったのだが、途中からアクセス数が急に跳ね上がり、ピークで日に2000アクセスを超えるようになった。
「ついに俺のブログもメジャーになったか?!」と一瞬思ったがそうではなくて・・・。
その反応は
「俺もそのつもりで店内で使っていたよ!」という肯定派から「あんたには常識がないの?」とか、「周りの人を見れば分かるでしょ?!」とか、「あんたは空気が読めない馬鹿なの?」とか、なかなか辛辣な否定派まで、真っ2つに意見が分かれた。
だが、その意見というのは、あくまで個人の観念や個人の常識を元に言っているに過ぎない。
私は、本当のところはどうなんだろう? 正しい使い方はどうなのだろうか?という疑問が湧いてきた。
ある日、別の件でその店の店長とお客様係の2人に、日をずらしてお会いする機会があったので、そのことを訪ねてみた。
「以前、このカゴを使って買い物をしていたら店員さんに注意されたのですが」
というと店長もお客様係も顔を真っ青にして
『え~、うちの店員がそんな失礼なことを言ったのですか?! 大変申し訳ございません』
とひたすら謝り続けるのだった。
「いえいえ、謝ってほしくて言っているのではありません。本当にこのカゴを店内で使ってはいけないのか、正しい使い方はどうなのか、それを確認したいだけです」
そう言っても2人はひたすら謝り続けているので、私も恐縮してしまい
「どうか頭を上げてください」とお願いした。
よく話をした結果、店の万引きGメンはレジを通さない客が出口を通過した時点で捕まえるということでした。
「じゃあ、その女性店員は万引きGメンより酷いですね」と言うと
『本当に申し訳ございません』と再び謝り始めた。
私も日用品を大量に買う時はカートを使うが、シャンプー1本、クリーム1個など、少量の時はこのカゴを使わせて欲しいと伝えると店長もお客様係もそれを了解した。
また
二度とこのようなことが無いように店員全員に周知徹底する
との言葉も頂いた。
「もし、また店員が失礼なことを言ったらこの名刺を差し出してください」と言って名刺も頂いた。
上が店長、下がお客様係の名刺
今回の件は「勝った」とか「負けた」という話ではない。
人は自分の観念や自分の常識を元に行動したり意見もするが
人が10人集まれば10個の常識が存在する
それだけ常識というのは曖昧なものなのだ。
だから、私は曖昧な常識に左右されるよりも真実を解明する努力が重要なんだと思っている。
アメリカなどは多民族国家なので、人それぞれモラルや価値観が違う。
よって街中やスーパーにはくどいと思われるほど説明ボードがある。
私が意見したからかどうか分からないが、その後、この買い物カゴの使い方について写真を交えてわかりやすい説明ボードが掲示されるようになった。