引っ越しをした! ⑥ ~その結末は?!~
5回にわたり、引っ越しに係るウンチクや、もろもろの事情を書いてきた。
でもって
「迷い人はどんな処に引っ越したのよ?」と言われそうなので
今回はその辺のことを書いていこうと思う。
都心は便利だけど人が多くて物価も高く、騒音や大気汚染などで住みづらい。
かといってポツンと一軒家ほどの田舎では、それこそ自給自足の生活が出来なければ生きていけない。
そんな訳で、都会と田舎の中間(トカイナカ)、東京から約50Km圏内に住むことにした。
後で分かったのだが、経済ジャーナリストの森永卓郎さんも「トカイナカ」に住むことを推奨していた。
近所にはコンビニが2件、徒歩圏内にはJA、ベイシア、ジャパンミート、ジョイフル本田、ジョイフルガーデン、ケーズデンキ、ヤマダ電機、PCデポ、ユニクロ等があって、食料品や生活物資の購入には困らない。
医療関係は、徒歩5分以内に内科・外科医院、歯科医院、ちょっと足を延ばすと総合病院が2院ある。
交通関係は、バス停は目の前で、近くに東京駅まで行く高速バスターミナルもある。
高速道路のICまでは車で5分。
国際空港までは電車で10分、車でなら15分と、国内・海外ともにアクセスが良い。
唯一の弱点としたら鉄道駅で、最寄り駅まで1.7Km、徒歩で20分かかることだ。
しかし、子どもも巣立ったことだし、仕事も辞めた年金生活者である私は、ほとんど東京には出かけないから、このことはあまり問題視していない。
どうしても東京に行く用事が出来たら、ベイシアの駐車場脇から出ている高速バスに乗ってみようと思う。
なんか旅行気分で楽しそうではないか!
そんな訳で、一番大切な「車が無くても生活できる場所」という課題はクリアした。
続いて災害についてだが、ハザードマップを見ても、急傾斜地や浸水地域とは程遠い。
Googleマップで調べたところ、海抜高度は38m、一番近い海岸の九十九里浜まで28Kmあるから津波の心配もない。
ここは地名に字(あざ)◎※△台という名前が付いている。
地名に「台」が付いているのは、昔から台地であったことを示す。
だから海抜高度が高いのだろう。
「トカイナカ」に引っ越してきて良かったことは、土地の区画が広いので日当たりが良く、隣近所の生活音がまったく聞こえてこないことだ。
また、空が広くて360度見渡せること。
都会では高層マンションが立ち並んでいるから、空を360度見渡すのはまず無理だ。
駐車場も広いので、友人が遊びに来たとき、安心して車を停めてもらえるのも助かる。
夜も静かというか、静かすぎて、住み始めた頃は「シーン」とか「ジーン」と、耳鳴りがしているような気がした。
今、思うに「思い切って引越して良かった!」と実感している。
少子高齢化社会の到来により家が余り、不動産は買い手市場だ。
少し郊外に目を向ければ、良質な物件が容易に見つかる。
仕事を引退し、子どもの手が離れたら、家選びの選択肢も広がるので、「トカイナカ」への引っ越すのも悪くないと思う。
そんな訳で私は
「よし! ここを終の棲家にしよう!」と、心に決めたのであった。
遠くに印旛沼が見える。
以前は牧場と農地だらけだったらしいが、国際空港の開港と共に急速に発展していった。
これで「引っ越しをした!」の連載は、おしまいです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。