ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

適齢期! 適齢期?

昔々、その昔 昭和の頃の話。
「男性は28歳、女性は24歳くらいまでに結婚しなさい」と世間では当然のようにいわれていた。


特に、女性に対しする扱いはひどいもので
「女はクリスマスケーキ。24までに売れないと価値がなくなるよ!」
と、女性同士の間でも、当たり前のようにそのような会話が交わされていた。

それは昭和の頃だったから、それで済んだ話なので、今現在、そんなことを言ったら、女性蔑視だとか人権侵害だとか内政干渉(?)だとか、それこそ大騒ぎになってしまう。


しかし、長期的な人生設計という視点から考えると、結婚適齢期というのも、あながち間違いではないし、むしろ理に適っている。


人生の中の大きな課題は子育てとマイホームの取得ではないか。
それをたった38年間の勤続期間の中で達成しなければならない。
(大卒として新卒から60歳定年までの38年間 再雇用後の収入は期待出来ない)



ひとりの子どもを産んで大学まで出すのに22年かかる。その後、就職して結婚してくれるまでを通算すると25年はかかるだろう。数年ずれて第2子を産んだとすれば通算約30年間は養育費がかかることになる。


(子どもは欲しくない。生むつもりはないという方はスルーしてください)


一方、住宅ローンだが、こちらも25年から30年くらいのローンが一般的だ。


(うちは大地主の家系で土地はただ同然、家は親が建ててくれるという方はスルーしてください)


そうなると、たった38年間の勤続期間の中で、子育てと住宅ローンの30年間を上期、中期、下期のどの時期にシフトするかという問題になる。


老後、「年金+2,000万円」ないと食べていけないと厚生労働省のお墨付きをいただいた訳だから、少なくとも退職金と一定の貯金は自分たちの老後のために取っておかなければならない。


そうなると58歳くらいまでには子育てと住宅ローンは終えておきたいので、そこから更に30年間遡ると、28歳までには結婚して第一子を産んでおかなければならないという計算になる。


世の中にはいろんな事情がある。
景気が悪くて住宅ローンを組めない人や、子どもを産みたくても産めない人がいることは承知している。


「適齢期」の話に戻るが、賛成反対の議論は別としても、昔の人の言うことには確かに一理ある。


歳を取ってきたせいか、私なんか「なるほどな!」と感心させられてしまう。

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