ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

生涯支出計画を立ててみた

サラリーマンが退職すると高額な(?)退職金を手にするので、気が大きくなって散財してしまう人がいる。


日本人って慎重で堅実な国民性だから、まさかそんなことはと無いだろうと思っていたのだが、周囲を見回すとよくある話らしい。


70歳を過ぎる頃、貯金があと僅かになるとようやくこの事に気付き、慌てて仕事を探しても満足のいく仕事はないだろうし、そもそも体力や精神力が衰えて仕事自体が辛くなってくるはずだ。


そんなことで困らないようにエクセルを使って支出計画を立ててみた。


現役時代に老後のことを考えて貯金計画を立てるのに対して、退職後残りの余生を老後破産にならないように適切にお金を使う計画を生涯支出計画と名付けた。


まずはシート1

毎日家計簿をつけるのは大変なので、月末ごとに金融資産残高を表にまとめてみた。
縦軸の項目は〇〇銀行、ゆうちょ銀行、〇▼信用金庫などの金融機関名と小計と備考。
横軸は1月から12月までの毎月末の預金残高である。
要するに一つの表が一年間の金融資産の推移となる。


備考欄
収入(年金しかないのだが)は青で表記。
住民税、所得税、社会保険料、火災保険、自動車の任意保険、車検代等定型的な支出は赤で表記してみた。
また、インターネット等カードで購入した品物と金額を黒で表記した。
このように入力して一年が経ったら、またその下に表を作る。


この表の特徴は
〇上下の表の小計を見比べることにより前年同月比が一目で分かる
〇赤で定型的な支出を記入しておくと「来月は住民税が来るな!」とか「今年は車検の年だ」など支払いの予定が立てやすい
〇黒でネット購入品の価格を書いておくと、ハッキングなどで口座から不当にお金を引き出された時の発見が早くなる
等のメリットがある。


次にシート2

この表は令和2年から令和28年まで、年齢にすると64歳から90歳までの毎年の年金収入額、支出額、不足額、計画残高、実質残高を表している。


その下の小さな表に年金収入、月平均の支出額、預金残高、臨時的経費(リフォーム費用、車の買換費用、介護費用、葬祭費)をザクッと入力すると瞬時に表とグラフが表示されるように計算式を作ってみた。


要するに、この表で貯金の実質残高が計画残高を上回っていたら健全財政ということで、逆に実質残高が計画残高を下回っていた場合は緊縮財政を迫られるという話だ。


定年退職をして年金生活者になると、ワードやエクセルなど使わなくなるので、ここはボケ防止のためにエクセルを使って生涯支出計画表を作ってみた訳だ。


歳をとると預金残高が減っていくのが不安だといという。
お孫さんに
「おじいちゃん、いつまでも長生きしてね」
といわれると、嬉しいんだか悲しいんだか何ともいえない気持ちになるそうだ。


私も預金残高が減っていくのは不安だが、寿命が尽きるまでの間徐々に計画的に減るのならば、ある程度の不安は解消されると感じている。


今のところシート1の年末預金残高の数値をシート2の実質残高に転送する方法が分からないので、それを解決することが目下の課題となっている。

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