墓参りに想う・・・
前回の記事で、弟妹や子どもたちを墓参りに誘っても返事がないということを書いた。
みんな墓地の近くに住んでいて、車があれば十分に行ける距離だというのに・・・。
先祖を想う気持ちがないのか、それともただ単に面倒臭いのか。
例えば
子どもを産んでから大学を卒業させるまでにかかる経費は一人につき約2千5百万円という。
それに加えて育て上げるまでの労力(人件費?)は計り知れない。
さらには他界した両親から相続で得た土地財産を含めると、一人当たり億に近い資産を享受している計算になる。
それなのに墓参りひとつ満足に出来ないなんて・・・
随分情けない話じゃないか!
それを言うと
「産んでくれと頼んだ覚えはないから」とか、小生意気な返事が帰ってきそうだ。
そのくせ、ちゃっかりと相続財産は受け取っている。
「子育てに掛かった苦労を金額に置き換えて論ずるのはいかがなものか」という考えもあるだろう。
しかしながら金銭に換算するのが一番分かりやすいのも事実だ。
それだけの恩恵を受けていて、それでも墓参りに来ない。
最初の頃は
「墓参りに行こう!」
『その日は都合が悪いから』
「墓参りに行かない?」
『ごめん、その日は忙しくて』
妻は「言っても無駄、最初から行く気がないのよ」という。
「妻家の弟妹は、他人(義兄)である私が墓参りをしていることを知ってるの?」
『毎回、言ってる でも行こうとしない』
「そうか・・・恥ずかしいと思わないんだね」
『何も考えてないんじゃないかな、考えようとしてないのかも』
「う~ん・・・最近は業者に頼む人もいるからなぁ」
先日、墓参りに行った時 便利屋ベンリーの車が停まっていて、丁寧に墓石を洗っていた。
こうして墓じまいが、一歩また一歩と進んでいくんだと思った。