血も涙もあったジェットスタージャパン☆彡
全10回にわたって北海道旅行記を書き上げたら、いささか燃え尽き気味になってしまった。
私にとってブログとは「日記」であり「備忘録」だ。
たまに読み返してみると「あの時はああだった、この時はこうだった」と自分の過去の生きざまが見えてくる。
懐かしくも恥ずかしい思い出ばかりなのだが・・・。
さて、大きな旅の記録を書き上げたので、当分の間は旅の小ネタについて感じた事を取り上げていきたい。
〔7月29日〕
新千歳発成田行きのジェットスターGK120便のチェックインカウンターは、いつも以上に慌ただしい雰囲気に包まれていた。
ただでさえLCCは機材(保有している飛行機)が少ないので、オンタイム(定刻)で出発しないと、後続のダイヤに大きく影響する。
さらに到着空港の着陸制限時刻内に到着しないと大変な事になる。
そんなこんなで、ジェットスターのスタッフも顔で笑ってはいても心の中ではピリピリしていた(と思う)。
私たちが搭乗口に着くとスタッフが機内持ち込み荷物の重量を測っていた。
ジェットスターの社内規定では機内持込み荷物は2個まで、制限重量は7Kgと定められている。
はたして私の荷物は・・・7.2Kgと表示された。
思わず
「あっ、まずい!」と小さな声を出してしまったら
「大丈夫ですよ!」という返事が返ってきた。
測定器の誤差を勘案して数百グラム程度のオーバーは許容範囲なのかもしれない。
続いて、妻の荷物は・・・7.05Kg。
「こちらも大丈夫です!」と明るい声で返事が返ってきた。
ほっと一息。
私たちは機内の搭乗アナウンスが入るまで、しばらく計測の様子を見ていた。
ほとんどの乗客の手荷物は7Kg以内に収まったのだが、たまたま一人のサラリーマン風の男性が重量オーバーで引っ掛かってしまった。
私は追加料金を支払うのかなぁと思っていたら、小太り(失礼! 中肉中背)のオカッパ頭のスタッフが驚くべき快挙(暴挙?!)に出た。
「お客様、カバンの中に重いお荷物はございませんか?」
といってカバンの中に入っていたペットボトル、スマホバッテリー、ノートパソコンなどを、乗客の上着のポケットに入れ始めた。
(正確にいうと乗客のお手伝いを始めた。)
なるほど! そうかぁ!!
私はそのスタッフの機転に感心してしまった。
つまり、社内規定では、あくまで機内持ち込み手荷物の重量は規定されているが、乗客の重量には定めが無いのだ。
ちょっと飛行機に詳しい人ならすぐ気が付くのだが、カバンの中の荷物が乗客のポケットの中に入ったからといって、飛行機のペイロードも翼面荷重も変わりはない。
気象条件が同じであれば、V1にもV2にも影響しない。
しかし、この女性スタッフは社内規定を破ることなく、且つ乗客に不利益を被らせることもなく、見事にトラブルを解決してしまった。
素晴らしい! まさに神対応だ!
ジェットスターが2012年7月に成田空港に就航して、今年で10周年になる。
最初の頃は、スタッフに話しかけても不愛想で「LCCってこの程度のものか!」と思っていたが、次第にスタッフも乗客の扱いに慣れ、乗客もLCCの利用の仕方を覚え、ようやくすり合わせが出来てきたんだと思う。
よ~し! 次回からは私もポケットの多い上着を着て行こう!
ちょっと違うか?!(爆)