ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

カナダに行ってきた! ⑥~今日のワンコ番外編~

唐突だが、私は犬が好きだ。
昔、犬を飼っていて、それはもう家族の一員のように溺愛していた。
犬は正直なもので、人間が可愛がると犬も人間の気持ちに優しく応えてくれる。
だから、うちの犬は番犬には向かなかった(笑)。


やがて時が経つにつれ、どうしても避けられないことが起きる。
人間に比べて犬の寿命は短く、15歳でこの世を去った。
「ペットロス」という言葉は知っていたが、こんなにも悲しく、こんなにも寂しいものとは思わなかった。
いや、"いずれこの日が来るのは分かっていたが、考えたくなかった"というのが正直な気持ちだ。


こんなに悲しい気持ちになるなら、もう犬は飼わないと心に決めた。


そんなこんなで、今は他人の犬を可愛がっている。


添乗員から「なんで、よその犬を可愛がるのですか?」と聞かれたが、これは犬好きの人にしか分からない。
「犬が好きだから」としか答えようがない。


こちらはナイアガラフォールズで、朝食の前に散歩をしていた時に出会ったワンコ

かわいいワンコがいたら、まずはしゃがんで視線を犬と同じ高さにする。
すると、ほとんどの犬がしっぽを振って寄ってくる。


シベリアンハスキーかな?
毛並みがモフモフしていてかわいい。


「Touch ? OK ?」
英会話能力なんで必要ない、単語で十分なのだ。


Male (男の子)? Female (女の子)?」と尋ねたら
「He」と帰ってきた。
どうやら「He ? She ?」と尋ねた方が直感的で通じやすいのか。


バンフで出会ったワンコ

人なつっこいゴールデンレトリバー。
しゃがんだらすぐに近づいてきた。
きっと飼い主さんからもたくさん愛情を受けているのだろう。



「He ? She ?」と性別を聞いた後、「His name ?」とワンコの名前も聞いてみた。
この「His」が大事で、これを付けないと飼い主さん(女性)をナンパしているみたいで失礼だから。
(な訳ないか?!)


こちらもバンフの歩行者天国で出会ったワンコ

犬の名前や性別、年齢を聞いた後、自分も犬を飼っていたことを話すと、とたんにフレンドリーになってしまう。
愛犬仲間ということか。
妻も大分慣れてきたようで「Ote! (お手!)」って・・・。
この犬日本語分かるんかいな?!


こちらはバンフの公園管理事務所の前で出会ったワンコ

観光客の様でお互いに記念写真を撮り合って親しくなった。


Can I Take a picture ?」と言ったら、抱っこさせてくれた。
とても親切な方々だった。


どこの国の人達だろう、尋ねてみたけど私のヒアリングでは聞き取れなかった。


こちらもバンフの歩行者天国で出会ったワンコ

このゴールデンレトリバーはとても人懐っこくで、出会った瞬間、妻の顔をベロベロ舐めまくっていた。
飼い主さんが愛犬の唾液で汚れるのを心配していたが
Don’t worry I had a dog」と言ったら納得した(笑)。


こちらは私たちが泊まっているホテルの前に居たワンコ

飼い主さんは長いまつ毛が印象的な若い女性。
ワンちゃん、大人し過ぎて微動たりもしない(笑)。
ちょっと緊張していたのかな?! それでもしっかりカメラ目線。


この子もバンフの歩行者天国で出会ったワンコ

骨格がしっかりしていて体力もあるから、押されると尻もち付きそう。
ちょっと見慣れないワンコだったが、とても優しくてかわいいワンコだった。


どうして他人の犬を可愛がるのか。


それは前述したとおり「犬が好きだから」という事に他ならないのだが、僅かな時間だけど犬を通じて外国の人たちと交流を深め、その人たちの文化や習慣を理解出来たら素晴らしい事だと思う。


おまけに生のEnglish Daily Conversationが身に付けば一石三鳥ではないか!

カナダに行ってきた! ⑤~タカカウ滝etc~

今日はバンフからヨーホー国立公園に行ってみる。
ツアーだと車の手配もする必要もなく、ホテルの前に専用バスが待っていてくれるので助かる。


エメラルドレイクの駐車場から何気なく撮った写真でも十分絵になる。

カナディアンロッキーとはそんな所だ。


こちらがエメラルドレイク

湖面は神秘的なエメラルド色をしている。
テンプターズの「エメラルドの伝説」は、ここで作られた。
という話は聞いたこともない。


カヌーを見つけた。

大自然の中で犬を乗せてカヌーを楽しんでいる。
カナダ人は人生を楽しむことには貪欲だ!


こちらはナチュラルブリッジ

氷河の雪溶け水(青矢印)により、キッキングホース川の川底が削られて自然に出来た橋だそうだ。


こちらはタカカウ滝

1本のすっと伸びた滝が途中の岩(黄色矢印)にぶつかってバウンドして落ちる。
高低差は300mもあり、ナイアガラの滝の雄に6倍にもなる。


滝壺に近づくと滝のしずくでカメラのレンズが濡れる。

ここまで来るのにはかなり歩くから、足腰丈夫な内に行っておいた方が良い。
それにしても迫力満点だ! 
日本だったら立入禁止区域に指定されそう。


トレイルの帰りに撮った風景。

思わず「『帰らざる河』に出てきそうな風景だ」といったら
ガイドが「よく西部劇のロケに使われるんですよ!」と話してくれた。


こちらはモレーンレイク

氷河の雪解け水で出来た湖で、氷河によって削り取られた微細な土砂(ロックフラワー)が光に屈折して、美しいターコイズブルーの湖水を形成している。

昔の20ドル札にもモレーンレイクの風景が描かれている。


遥か遠くまで連なるカナディアンロッキー。
それを覆うような広大な針葉樹林。

もう「素晴らしい!」という言葉しか出て来ない。
妻も「日本よりすご~く広い!」と驚嘆の声を上げている。


この景色を見るために、長い間仕事をして来たのだ。
晴れて良かった!
本当に来て良かった! と、しみじみ思った。


TO BE CONTINUE !!

カナダに行ってきた! ④~コロンビア大氷原etc~

バンフのホテルを起点に観光をする。
まずは手始めにバンフ国立公園内にあるレイク・ルイーズ。

湖はまるで絵の具を落としたようなエメラルドグリーン。
山と山との谷間にある氷河が崩れ落ちている。


読者のみなさんは氷河が割れて、崩れ落ちる瞬間を見たことあるだろうか。
私は40年前にここに来たとき、ちょうど崩れ落ちる瞬間を目撃した。


エメラルドグリーンの湖水を手にすくっていた時、突然雷が鳴るような音がした。
「ガラガラ、ゴロゴロ、バリンバリン!」
それは、まるで魔界からデーモン(閣下ではない)が降りてきたような耳をつんざく音だった。


私は、何ごとかと思って空を見上げたら、写真の矢印の部分から氷河が切れて下に墜ちる瞬間だった。
氷の落ち方は、よくTVなどで見かける南極の氷が崩れ落ちるような感じだった。


レイク・ルイーズの湖畔から振り返った場所にシャトー・レイク・ルイーズが建っている。

ここはシャトーといってもお城ではなく、お城を模したホテルだ。
それでも大変人気があり、世界中の観光客で賑わっていた。
噂ではブルーコメッツのヒット曲「ブルーシャトー」はここで作曲されたという。
あくまで噂です。


つぎはクロウフット氷河

カナダの山は、山というより岩に近い。
山肌が岩なので樹木が生えないのかと思ったら、森林が生える高度には限界があって、それを森林限界という。


こんな険しい岩肌であっても長年にわたり氷河に削られて下の方は砂地になっている。


このクロウフット氷河は、なぜにクロウ(カラス)のフット(足)というのかといと、左端の円の中を見て欲しい。
氷河の形がカラスの3本指に似ているからだ。

以前は親指の部分が長かったらしいが、地球温暖化の影響で欠けたそうだ。


次はコロンビア大氷原

世界最大の氷河といわれているが・・・。
「あれ? 昔来たときと比べて氷河が遠くなった」
それに「心なしか薄くなったような気がする」


ガイドに尋ねたところ「地球温暖化の影響で、年々規模が小さくなっています」とのこと。


みなさん、行くなら今ですよ!


ついに世界最大の氷河の上に立った

といっても、登山で氷河を克服した訳ではなく、雪上車に乗れば、自動的に氷河の上まで連れていってくれる


妻がリックの中からおもむろにコップを取り出した!

「氷河の雪解け水を飲むと、10歳若返るんですって!」
ほんまいかな?!
なるべく上流の綺麗そうな水を汲んで飲んでみた。


ん~・・・微妙・・・まぁ冷たいし、ある種の縁起ものだけど・・・美味しい!


今回のツアーメンバーで集合写真を撮った

海外旅行20回以上とか、強者ぞろいだ!
カナダの国旗はツアー会社が用意したもの。
あれ? 人数が・・・3人足りない。


これはフルムーンの記念写真、という訳ではなくて

この雪上車を見ていただきたい。
タイヤの直径はなんと1.5m、幅は1mというジャイアントオフロードカー。
世界に24台しかなく、その内の22台がコロンビア大氷原で使用されている。
価格はなんと1台数億円。


数年前に斜面から転げ落ちる事故が発生して、それ以降シートベルトが装着された。
そのことは以前から知っていたが、縁起でもないので妻にも、ツアーメンバーにも口外しなかった。


こちらはペイトーレイク

キツネの形をした湖で、まるでバスクリンを流したような鮮やかなエメラルドグリーン。


ガイドの話によると、「氷河で削られた岩の粒子の内、軽いもの(ロックフラワーという)が水中に浮遊して、光の屈折率の関係でエメラルドグリーンに見える」そうだ。
しかも国立公園なので生活排水が流入しないから、とても綺麗のひとこと。


そんな訳で、今日の観光はおしまい。
写真のようにカナダの風景はどこを撮っても素晴らしい。
どれもPCの壁紙やスマホの待ち受け画面に使える。


7月1日のカナダの建国記念日は、どこも混んでいるので、その日は避けて行かれることをお勧めする。



TO BE CONTINUE !!