ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

続・気ままなラジコン日記⑨ ~Maiden Flight with Advantage70~

Sさんからメールが入った。
アドバンテージ70初飛行に立ち会ってもらえませんか?」と。


今年は「危険な暑さ!」だ。
ただでさえ暑さが嫌いな私にとって、今年の夏はラジコン休眠状態。


しかも、スタント機は正直苦手だ。
自慢じゃないが私のスタント機の知識は、ブルーエンゼル60以降、ずっとフリーズ状態なのだ。


しかしSさんに頼まれると何故か断れない。
彼は私のいう事を正確に理解し、着実に実践する。
その態度が誠実なので、まぁ、早い話憎めない奴なのだ(笑)。


その代わり私からも条件を付けた。
「危険な暑さを避け、初飛行は午前5時から7時まで。」


どうなるかと思ったら2つ返事でOK!とのこと。
早速、アドバンテージ70の初飛行に立ち会うことになった。


これがアドバンテージ70

今時のF3A機は、なんと複葉機だ!
キュラーレ60の単葉機、下反角付き水平尾翼までは知っていたが、複葉機のスタント機なんて・・・私の頭の中は既に浦島太郎状態だ。


Eメーターを使ってプロペラの回転数と電流値を測る。

回転数は7,140回転、電流値は50.2A。
アンプもモーターの許容電流値は80Aというのでまだまだ余裕たっぷり。
スロットルのハイ側を上げる。
S氏によると、カルマートのアンプを焼いた苦い経験があるので、ハイ側を抑えていたそうだ。


次は重心位置の確認

上翼の揚力中心と下翼の揚力中心の中間あたりからテスト飛行を試みる。
バックには朝焼けが・・・。


前から見たアドバンテージ70

主翼に上反角がない。
ていうか、むしろ上翼には下反角が付いているように見える。


横から見たアドバンテージ70

今時のスタント機らしく胴体側面積が広く、ドーサルフィンが長い。
ストールターン後のヨ―ダンパーの効きが期待出来る。


「最初にトリムを取るから。扱えそうなら代わるからね!」
といって、先ずは私が操縦する。

飛んだ!


操縦した感覚は、エレベーターはグニャグニャ。ラダーもグニャグニャ。
その割にはスティックを深く打つと急に舵が効き始める。


「エクスポ、入り過ぎてるね!」
「はい、入れました!」


S氏には扱いが難しいので、すぐに着陸態勢に。
複葉機は前面投影面積が大きく、L/Dも少な目なので、思った位置に接地し易い。


着陸後すぐに点検すると、アンプの発熱は少なかったがモーターが熱い。
「もう少し、エアインテークを開けるか」
「とりあえずスピンナーの樹脂部分を外して、少しでも冷気を入れるか」
などと話し合った。


エクスポが掛かり過ぎていたので、ラダーの5%を除いてすべてデフォルトに戻す。


2フライト目以降は見違えるように飛ばし易くなったので、操縦をS氏に交代する。


「若い人は(俺は爺か?!)最初からコンピューターセッティングをいじりたがるが、とりあえず飛ばしてみて気になる点から調整しましょうね!」


という訳で4フライトした後、6時30分に私は飛行場を退散した。

続・気ままなラジコン日記⑧ ~ヤフオクにはまる! ②~

おかげさまでバルサキットの出品は無事に完売した。
次はARFキットと完成機を出品することにする。


ARFキットは、既に機体にはフィルムが貼られて胴体に尾翼を接着してあるので箱は大きくなる。
完成機は既に完成していて実際に飛ばしたりするから、更に箱は大きくなる。


ヤフオクの縦+横+高さ=200cmに収めるのが至難の業だ。


先ずは京商プリマクラッセシリーズの雷電

この機体は胴体がグラスファイバー製で塗装完成。翼はバルサ製フィルム貼りだ。
外板の境目やリベットの跡などが忠実に再現されているのだが、引込脚もタイヤカップも付いていなかったので出品したところすぐに落札された。


次は昔懐かしいサンダータイガー製のスーパーデカスロン

箱には黄色・白の写真が描かれているが、中身は赤・白。
後々、そのことでトラブルが起きないよう、説明文によく書いておいた。
この機体は「流れ星」の星のマークまで忠実に再現されていたので購入したのだが、40クラスというサイズが中途半端に思えて出品した。
これが90~120クラスだったら間違いなく自分で製作し飛行させてたと思う。


次は全幅3mの大型グライダー、バードオブタイム

昔のグライダーマニアだったら知る人ぞ知る超有名な機体だが、それだけに今の人は存在すら知らないかも。


胴体はグラスファイバー製の塗装完成。翼はバルサ製フィルム貼り仕上げだ。
とても良い機体だったが、スポイラーが付いていない。
ARF機の場合、フィルムを切開してスポイラーを自作しなければならないので、ある意味バルサキットより手間がかかる。
そうこうしている内にバルサキットが手に入ったので、こちらは出品することにした。


レアな機体なので売れるかどうか心配していたのだが、流石は全国区のヤフオク、あっという間に即決した。


次はいよいよ完成機を。
KKHOBBYから購入したビッツ。

製作記事を書き、初飛行の様子を撮影した後、壁に飾っておいたから2フライトくらいしか飛ばしていない。
機体が小さいがゆえ運動性が良い反面、すばしっこくて操縦していても気が抜けない。
私より操縦が上手な人に飛ばしてもらった方が良さそうなので出品したら、即売れた。


次もKKHOBBYから購入したアルティメイト。

アルティメイトは模型界でも人気があるので安心して出品した。

飛行の様子なども写真に添えたので、こちらも即売れた。


次もKKHOBBYから購入したユーロスター。

実機はホームビルド機で、アメリカなどでは自分で作って実際に操縦して楽しんでいるらしい。

キャノピーは周囲が白く塗装されているだけだったので、実機っぽくセンターピラーも塗装した。
この辺りが有効ポイントになったのか、即売れた。


最後は自衛隊練習機T-3

このキットはコクピットの中にバルサ材が見えていた。スケール機なので、流石にそれはマズイと思い、塗装しておいた。


それから主翼の裏面のフィルムが切れていたので、そちらも補修しておいた。

こういうマイナスポイントは、ちゃんと明しておかないとクレームの元となり易いので、補修の過程を写真で分かるようにしておいた。


そんなこんなで、とりあえず機体22機とパーツ1セットを完売した。
売れ残りが出なかったことと、クレームが発生しなかったことが幸いだった。


売れた金額は、ざっくりとだが買い値の30%増し程度だった。
Yahooに手数料10%取られても20%の利益が出た。


写真撮影⇒記事の掲載⇒梱包⇒発送
などの手間を考えたら、旨味のある商売とは言えないが、定期預金でも利子が付かない時代に、使わないものがお金になるというのはありがたい事だと思う。


それに、何より良かったのは、足の踏み場も無かった部屋が、少しずつだが片付いてきたということだ。


これからもヤフオクを続けて、涼しくなってきたら、ラジコン倉庫と化していた部屋をオーディオ・リスニングルームにしたいと考えている。


理想はこんな感じ。 (あくまで理想です!^^;)

その気になって気分が乗り始めたらブログに書きますのでヨロシク!(笑)。

続・気ままなラジコン日記⑦ ~ヤフオクにはまる! ①~

私のラジコン部屋には飛行機が大小合わせて約40機、まだ作っていないキットが20箱以上ある。


このことは考えたく無かったのだが、いよいよ足の踏み場も無くなってきたので、当面飛ばす予定のない機体はヤフオクで処分することにした。
(断捨離? それとも終活か?!)


キットはプチプチで梱包すれば、そのまま発送できるので、まずはウォーミングアップにバルサキットから始めてみた。


大きさは縦+横+高さの和が200cm以下という規定があるので、小型機から。


最初はサーマル工房の風物語

小型のモーターグライダー。
280クラスと書いてあるが、今のブラシレスモーターとリポバッテリーの組合せにすれば垂直上昇し続けて、僅か15秒で点になる。


キットは、良質なバルサ材が使われていて、パーツの精度も良好。

これで定価4,800円とは超ディスカウントプライスだ。
サーマル工房はグライダー愛好家の間では定評があるので、即決で売れた。


次はQRPのSmile-400s

400クラスのブラシモーターとギアダウンユニットが付属している。


こちらがキットの中身

バルサのカッティング精度はレーザーカットを凌ぐ。
一つひとつのパーツがプラモデルのように正確に出来ていて「ゴミの出ないキット」として有名だ。
それも即決で売れた。


2機連続で即売だったので、これに気を良くしてQRPのSniperを出品する。

スロープグライダーにモーターを付けてグライド・プレーンと命名して発売されていた。
サーマルグライダーではないし、スロープグライダーにしてはモーターが付いているという点が中途半端(?)な感じで、売れるかどうか心配していたが、こちらも案に及ばす即決で売れた。
どうやらQRPのファン層は厚いようだ。


次はテトラのBLUE MAX-25

かなり古いモデルなので、保管中に箱の表面に薄っすらとカビが生えていた。
ラジコンマニアは箱を買うのではなく、飛行機のデザインと飛行性能に価値を見出すから安心して出品した。


中身はこんな感じ。

古いキットなので、バルサ材の一部が焼けていたり、デカールにシワがよっていた。
この辺は購入者と揉めたくないので説明文に記載しておいた。


こちらはムサシノ模型飛行機研究所のスカイパピィ

ムサシノ初のスチレンペーパー製の飛行機キット。
ムサシノとは個人的に懇意にしていて
「今度、新しいキットを発売するので良かったら飛ばしてみて! ただし、発売までは極秘ね!」と言われ無償で頂いたキットだった。


私は「極秘」という言葉が頭の中に残っていて、倉庫の奥の奥に仕舞っておいたら、その内忘れてしまった。


懇意にしていたS代表から頂いたプロトタイプをヤフオクで売ってしまうとは・・・。
もう、埼玉県に足を向けて寝れません。
「Sさん、ごめんなさい。すぐに売れました!」


今は無き加藤無線のマジック60。

当時は2サイクル60が全盛のF3A曲技機。
リヒテンシュタインのハンノ・プレトナ選手の世界選手権優勝機。
日本にも何度が来日していて、私も慣れない英語で2~3言葉を交わしたことがある。
私が尊敬するプレトナさん、今はどうしているかな?!


昔のキットなので、バルサブロックをミシンでカットしている部品が多い。
一部バルサ材が焼けていたり、束ねた輪ゴムが溶けている。

この機体、値付けをどうしようか相場を調べていたら、なんと6万円で競り合っていたのを発見したので、当時買った時の3倍近い5万5千円で出品したら、1時間足らずで即完売!


いや~、見てる人は見てるんですね。


最後はマジック60用マニホールド、チューンドサイレンサー、テールパイプのセット

これは正直、絶対に売れないと思った。
なぜなら、今のF3Aは電動が主流、間違っても2サイクル60クラスで出場する人はいないだろう。
と思っていたら、不思議なことに売れた!


私は驚いて、マジック60を買ってくれた人かと思ったら、別人だった。


ヤフオクを始めてみて、私が売れるだろうと思った商品と、これは絶対ダメだと思った商品が見事に違った。
特にマジック60の場合は良い意味で見事に裏切られた。


いや~ ヤフオクって本当に奥が深いものだと痛感した!


続く!