ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

未亡人街区???

人は歳を取ると本能的に終の棲家を求めるのか、家を新しく新築する傾向がある。


私の母親もそうだった。
口に出しては言えないが、あと数年で寿命なんだからバリアフリーに改装する程度で止めておけばいいのにと思う。


「お母さん、そんなことしていると寿命を縮めるよ!」
口の悪い私がそう言っても、家族全員が反対しても、それでも新築を諦めない。


何かに取り付かれたように強引に押し進める。


今住んでいる場所に新築の家を建てるという事は、一度仮住まいに引っ越して、新しい家が建つのを待って、再度引っ越しをすることになる。


ましてや建売住宅ではなく注文住宅であれば、設計変更のたびに打合せに次ぐ打合せが必要になり、その心労は年寄りにとっては過酷である。


私は遠くに住んでいるからまだマシなのだが、近くに住む長男はさぞかし大変だったと思う。


そんな紆余曲折を経て母親の家は無事に新築された。

そして、その2年後に母親は他界した。


ウチの場合は母親だったが、聞くところによると父親が強引に進めるケースが多いそうだ。


〇△町〇丁目の〇×街区の一角は、新築の家が並んでいるが、そのほとんどの家のご主人は不幸にも家を新築された直後に亡くなられた。



そして残された家には未亡人となられた奥様がひっそりと住んでいる。

そんな街並みを私は知っている。


読者の皆さんも、高齢になってから家を新築しようなんて考えない方がいい。
近所への体裁なんかどうでもいいから。


悪いことは言わないから
せいぜい水回りの修理とバリアフリー対応程度に止めておこう。


死んで花実は咲かないから!

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