バイクを降りた日
親しい友人や家族なら既に知っていることだが、私は2年前にバイクを降りている。
理由は体力の衰えを感じてきたのと、いざという時の一瞬の判断力や瞬発力に遅れを感じるようになったからだ。
そもそもハンドルネームが迷い人(笑)。
私の経験の中でも、咄嗟の判断で危険を回避したことがたびたびあった。
家族には言えないが、あの時回避していなかったら命は無かっただろうという危険な場面もあった。
そういう時、危険回避し切れなくて、不幸にも亡くなったり車椅子生活になった友人や、植物人間状態になって病院のベットに横たわっている知人も何人かいる。
交通事故は自分が悪くなくても遭遇する。
ましてや、剥き身のライダーは歩行者に次いで交通弱者でもある。
18歳で原付自転車の免許を取り、63歳になるまでの45年間バイクを楽しんできたが、不思議と自損事故を含めて事故に遭ったことがない。
バイクをフェリーに乗せて、北海道にも10回以上行っているが、幸運にも事故に遭うことなく帰って来れた。
これはかなりラッキーな事だ。
もういい!
私は充分にバイクライフを楽しんできた。
私は仲間から「そっけない!」とか「あっさりし過ぎ!」だと、よく言われるが
心の中は意外と冷めていて「引き際が大切」だと思っている。
たくさんの北海道ツーリングの思い出が出来た。
家族を不幸にせずに45年間無事にバイクライフを楽しめた。
これは幸運でしかない。
今まで私と一緒に走ってきてくれたバイクたちよ
ありがとう!
サラバじゃ!