旅で出会った人たち⑨
私たちは千畳敷カールに行くため、新宿駅からあずさ81号に乗車した。
あらかじめ添乗員からもらったメモを頼りに、〇〇号車 〇〇列 A席 B席と確認して
座席に座った。

すると20歳くらいの若い青年が「ここは僕の席・・・」というので、添乗員からもらったメモを見せると、慌てる様子もなく「向こうの車両かな・・・と、小声で独り言をいいながら去って行った。
私は旅行中は楽しく過ごしたいので、極力おとなしくしているのだが、その青年が去った後、「すいませんでした」とか「あっ、間違えました」とかのひと言があってもいいんじゃないかと、妻と話した。
ところ変わって、羽田発新千歳行きの機内でのこと。
妻はA席(窓側)、私はB席(中央)、若者はC席(通路側)に座った。

その若者は小さなショルダーバッグを首から掛けていた。
すると、CAからバッグは前の座席の下に置くよう注意されたが、依然として首から掛けたままだった。

次に男性のパーサーが来て、かなりはっきりと注意されていたが、それでも止めようとしなかった。
私はエマージェンシーのとき危険だし、バッグが手すりに引っ掛かったりすると脱出が遅れるので嫌な気分になった。
それでも妻もいるし、旅行中の楽しい気分が台無しになるのを恐れ、新千歳空港までじっと我慢した。
またまたところ変わって五島列島福江島のホテルのロビーでのこと。

私たちツアー参加者はホテルのロビーの隅で、出発時間、船の出航時間、お土産を買える所、トイレ休憩の場所などについて添乗員から説明を受けていた。
ベテラン添乗員は他のお客様の迷惑にならないよう、ロビーの端で小さな輪になって説明をした。
すると、どこからかスマホ歩きをしている若者が、私たちの輪の中に入って来た。

若者は余程スマホゲームに夢中になっていたのか、ゆっくりと歩きながらツアー参加者の人影に当たりそうになるとUターンして、また歩き出した。
その動作が何回か続くと、その様子がまるで壊れたルンバのようで、参加者から嘲笑が始まった。

イスに挟まるルンバ
やがて私たちの打ち合わせが終わり、港に向かって移動が始まっても、まだ壊れたルンバは続いていた。
私はここで若者の3つのパターンを紹介させていただいた。
①自分の指定席券を十分に確認せずに相手のせいにする若者。
②CAやパーサーに注意されても荷物を肌身離さない若者。
③スマホゲームに夢中になり周囲の人たちを気にしない若者。
もちろん全ての若者がそうだとは言わないが、自分の都合を最優先して、社会と関わりたがらない若者は一定数いる。
だからといって社会に迷惑をかけてよいという訳ではない。
特に、航空機事故が起きて、脱出が10秒遅れたら生死に関わる。
クルーの言うことにはちゃんと根拠があるのだ。
子どもを大事にすることをはき違え、もはや家庭教育は形骸化している。
モンスターペアレンツが台頭すれば教員だってサラリーマン化する。
もう一度いう。
全ての若者がそうだとは言わないが、彼らは社会の中での役割やマナーを学んでこなかったのか。