続 ファンヒーターを修理してみた
冬になると、私のブログの「ファンヒーターを修理してみた」のアクセス数が跳ね上がります。
今回はその続編です。
前回に比べてフィルターの清掃とバーナー磨きが加わり、いくらかバージョンアップしています。
今回も頻繁に「換気」のサインが出て、放っておくとエラーコード「E03」が表示され、やがて止まってしまいました。
今回は2台同時に修理します。
まずは、燃料タンクとフィルターを取り出します。
フィルターをよく見てみます。
左のフィルターには灯油と水分が混ざってゲル状になっています。
右側は比較的きれいなのですが、綿埃のようなものが見えます。
歯ブラシを使って、網の部分を中心に流水で汚れを落とします。
男性は「灯油に水はダメなのでは?」と考え、女性は「台所で灯油の臭いは止めて!」と思われるでしょう。
私も「台所ではマズイかな?!」と思ったのですが、妻は「換気しておくからいいわよ!」と言ってくれました。
寛大な妻に感謝!
フィルターを掃除したら、水分が完全に蒸発するまで干しておきます。
フロントパネルを外します。
赤丸部分はネジで固定されていて、青丸部分はツメが付いています。
ブラスドライバーでネジを外したら、カバーの下を少し手前に引いてから上に持ち上げると簡単に外せます。
プラスドライバーを使って、気化器(黄色い楕円部分)を固定しているネジ(赤丸部分)を外します。
続いて10ミリのレンチを使って、黄色矢印部分のナット(2か所)を緩めて銅管を外します。
銅管は柔らかいので慎重にナットを緩め、ナットが緩み始めたら指で回します。
次にバーナーの反射板を取り外します。
赤丸部分のネジをプラスドライバーで外したら、緑丸部分のベロ(?)を手前に曲げれば簡単に外せます。
次にバーナーを取り外します。
赤丸部分のネジをプラスドライバーで外します。(2カ所)
燃焼室が狭いので、短めのドライバーを使います。
(私のように)手の甲を切らないように手袋をして作業をすると良いと思います。
とりあえず、ここまで分解出来ました。
ネジが数種類あるので、後からでも分かるように整理しておきます。
また、所々で掃除機で埃を吸い取りますが、(私のように)間違ってネジを吸い込まないように注意してください。
点火バーナーとフレームロッド(太い針金のような部分)が汚れてるので、サンドペーパーで磨きます。
写真は右手でカメラを構えているので作業の様子は分かりませんが、サンドペーパーを二つ折りにして、かなりゴシゴシ磨いています。
次はバーナーを掃除します。
網の部分が詰まっていないか、確認しながらゴシゴシと磨きます。
金属ブラシを持っている方は、それを使うのも良いでしょう。
ネジや部品が混乱してしまうといけないので、ここまで来たら燃焼室部分は組み立ててしまいます。
次は気化器を分解します。
プラスドライバーを使って、赤丸部分のネジを外します。
金具は外れにくいのですが、無理に力を入れずに知恵の輪のように外してください。
気化器を外します。
ネジを外して矢印方向に引くと、あっけなく外れます。
気化器の中からニードルを引き抜きます。
この部分はネジ山が切ってないので「スポンッ!」と抜けます。
固着している場合は、ペンチを左右に回しながらゆっくりと引き抜きます。
はい! ニードル部分が出てきました。
手前のニードルは5年前に磨いたのでそこそこ綺麗ですが、奥のニードルはかなり汚れていました。
こちらもサンドペーパーを使ってゴシゴシ磨きます。
手つきがおかしいのは、右手てカメラを構えているからです(笑)。
磨き終わったら、元どおりに組み立てます。
「ネジが余った!」なんて言わないでくださいね。
さて・・・恐るおそるコンセントに差し込んで電源を入れます。
すると・・・。
無事に2台とも点火しました!
10分経過・・・20分経過・・・30分経過・・・。
やがて1時間が経過してもファンヒーターは正常に動いています!
やった! 成功しました。
ファンヒーターを修理に出すと1台につき1万円くらい掛かります。
今日の修理時間は2時間、時給に換算すると1万円になります。
これは前期高齢者の私にとっては破格のアルバイトです。
バレンタインデーには浮いた経費で妻とフランス料理を食べに行こうと思います!