ファンヒーターを修理してみた
私の部屋のファンヒーターが突然止まった。
ディスプレイにはエラーコード「E13」が点滅し、部屋に灯油の匂いが充満する。
一旦部屋を換気してから点火してみるものの5分も立たずに再度消えてしまう。
これから本格的な冬が来るというのに困ったものだ。
金額的にも1万円前後の代物だから修理に出した方が良いのか、それとも新しいファンヒーターを買うべきか迷ってしまう。
我が家では6台のファンヒーターが稼働しているので、故障したからといって、その都度買い換えていたら大きな出費となってしまう。
そこで、ダメで元々ファンヒーターの修理に挑戦してみた。
灯油ファンヒーターの構造はこんな感じ。
①灯油をポンプで圧送し(YSエンジンかい?)、気化器でガス化する。
②ソレノイドを使ってニードルを動かしてガスの濃さを調整する。
(模型用エンジンは指でニードルを開閉するんだけどね)
③ガス化した灯油をバーナーで燃焼する。
(おまえはジェットエンジンか?!)
模型用エンジンにも似ているので、なんとか自分でも修理出来そう!
かも?
前面パネルの下にネジが2箇所あるので、それを外して上に引っ張り上げると簡単に外れた。
ネジ2箇所(赤マル)を外し、ツメ(青四角)を手前に曲げて燃焼室のフタを外す。
フタを外したら・・・
左が点火バーナー(赤マル)、右がフレームロッド(青四角)らしい(笑)。
どちらも白く酸化していたので、サンドペーパーを使って汚れをていねいに落とします。
次に気化器に灯油を送る銅管のナットを外します。
2箇所あります。
ここと・・・
ここです。
次に写真の2箇所のネジを外して気化器を本体から外します。
更に中央のネジ(赤マル)を緩めると気化器が姿を現します。
これが気化器です。
ここまで分解すると、もう後戻りは出来ません(笑)。
気化器のお尻の部分をペンチで引っ張るとニードルが出てきます。
ここはネジが切っていないので、引っ張ると”スポンッ”と軽く取れます。
ニードル部分を分解してみました。
部品の向きや入れる順番が分からなくならないように写真を撮っておきます。
やはりニードルの先が汚れていますね。
サンドペーパーを使ってニードルの汚れを取ります。
先端の部分はデリケートなので、形状が変わらないように軽く擦ります。
後は分解と逆の手順で組み立てます。
ファンヒーターは薄いブリキのような鉄板で出来ていますから、金属のツメとネジで取付けられています。
あまり力を入れ過ぎてケガをしないよう注意して作業をしてください。
最後に灯油が古くて水分を含んでいる場合は灯油を抜くことになっています。
私は横着をしてカーショップで自動車用の水抜き剤を購入し少量入れてみました。
まぁ、この辺りは自己責任でお願いします。
少量とはいえ灯油ファンヒーターに水抜き剤を入れている訳ですから、周囲の物をどかして換気を良くしてから恐る恐る点火します。
(いきなりチャンポンかい?!)
5分経過・・・10分経過・・・20分経過・・・30分経っても正常に動作しています。
部屋も暖まり臭くもありません。
やった!!
これで今年の冬も無事に越せるぞ!!!
更にファンヒーターの修理という貴重な経験もしました。
浮いたお金でフタバのハイブリッド電子スイッチを購入するぜ!!
弾みが付きました!
おしまい。