ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

電子スイッチって何なん?

ラジコン飛行機が墜落する原因の一つとしてスイッチの接触不良が考えられる。


私も何十年と物理スイッチを使用してきて全く問題なかったのだが、久しぶりに愛機を墜落させるとスイッチにも疑念が湧いてきた。


ラジコン仲間に電子スイッチの評判を聞くと
「安心だよ!」
「大型機はみんなこれを使っているよ!」
との返事が返ってきた。


これがフタバのハイブリッド電子スイッチ

ハイブリッド? もしかしてプリウスに使われているのか? 違うだろうな。


中身はこのとおり

普通のスライドスイッチを細長くしたような外観。



以前、アマチュア無線の資格試験の時や学生時代に学んだ知識によるとスイッチング素子として代表的な物にMOSFET(以下FETと略す)がある。


たぶんFETを使用しているのではないかと・・・。


物はこんな感じ

外見的には普通のトランジスタと大差はない。



FETの構造はこんな感じ

ゲート、ソース間の電圧(Vgs)を可変することでドレイン、ソース間の電流(Ids)を制御する。



代表的な回路図はこんな感じ

SW1をON-OFFすることでIdsの流れをON-OFFし、受信機、サーボに流れる電流を制御することが出来る。


ただし、これは私の推測でありFUTABAがこのような回路を使用しているかは不明



そこで、意を決としてFUTABAに電話して話を聞いてみた。


Q1 スライドスイッチと電子スイッチの構造上の違いは?
A1 スライドスイッチは金属同士が接して電気を通すので、長年使っていると錆びや緑青が発生して接触不良を起こす可能性があります。その点、電子スイッチはFETを使用して電子的にON-OFFしていますので接触不良がなくなり信頼性が高くなります。
(やっぱりFETを使ってたんだ~!)


Q2 でも、スライドスイッチがFETにON-OFFの命令をしている訳ですから、スライドスイッチが接触不良を興せばFETも誤動作するんじゃないですか?
(なかなか良い質問だと自分なりに思った(笑))


A2 その可能性も考えて、スライドスイッチが何かしら接触不良になってOFFになった場合FETはONになるように設計してあります。
(へ~~~~~・・・??? )


なるほど!
スライドスイッチに表記されているON-OFFはスライドスイッチのものでなく、FETの出力側のものだったんだ!


つまり、スイッチOFFの時はゲート、ソース間に電圧(Vgs)が掛かっているから、極僅かではあるが放電している。
だから「使用しない時はバッテリーのコネクタは抜いておいてください」と注意書きが掛かれていたんだ。
と、ひとりで勝手に納得。


最後にもう一つ質問をしてみた。


Q3 スイッチを胴体側面に取付けたり、胴体内に設置してピアノ線で外部からON-OFFする場合がありますが、どちらが良いのですか?


A3 基本的にはどちらでも構いません。
ただ、埃やオイル、不意の雨の影響を考えると胴体内部に取付けた方が良いと思います。
大会やイベントの途中で雨が降ってきた場合、スイッチを胴体側面に取付けた機体はスイッチの上からテープを貼ります。



なるほど!
ここで一気に目から鱗が落ちた。
今までもやもやしていた気持ちが晴れて気分爽快!


「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」


やっぱり聞いておいて良かった。

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