続・気ままなラジコン日記① ~カルマートEPのメンテナンス①~
ラジコン仲間のSさんから相談を受けた。
彼のカルマートEPは、アンプが焼けて印旛沼に不時着水してしまった。
その後、機体はON工房で修理してもらったのだが、今後、またアンプが燃えたら?!と思うと不安が払拭できないそうだ。
とりあえずアンプに流れる電流値を計測したら57Aだった。
アンプの規格が80Aなので、一応許容範囲内に収まっている。
「とりあえず、1フライトごとにアンプの熱を見てみよう」
ということで、毎回フライトの後、アンプを指で触ってみる。
確かに熱い。
一瞬なら触れるが、長時間だと触っていられない位の熱さだ。
それにスロットル開度が45%あたりから胴体に振動が発生している。
そんな訳で、SさんのカルマートEPを預かってきたので、私がメンテナンスをすることになった。
その機体がこれ!
モーターはほとんど露出しているので、放熱効果は良さそう。
アンプにどうやって冷却風を当てるのかが問題だが、胴体に振動が発生している以上、やたら第一防火壁に穴を開けるのは気が引ける。
状況把握のため、とりあえず全バラ。
アンプはヒートシンクまでシュリンクチューブが巻かれていた。
この状態では、いくら風を通しても冷える訳がない。
バッテリーベッドもなんだか処理の仕方が気に入らないなぁ(笑)。
モーターマウントもバラしてみる。
4本のビスもネジロック剤を塗ってあるし緩みもない。
ドライブシャフトに皮ワッシャーが入れてあるのも好感が持てる。
分解したモーターマウントを再び組み直す。
ビスはまず、ロックタイトを塗って全て指で入れてから、六角ドライバーで対角線状に少しずつ締め込んで行く。
この締め方具合で振動が取れたりするから、意外とデリケートなのだ。
ヒートシンクの部分のシュリンクチューブをカットしてみた。
シュリンクチューブには、そもそも防水効果は無い。
唯一の利点と言えば、回路のショートを防ぐだけ。
思い切って胴体に穴を開け、ヒートシンクが胴体から露出するようにした。
(Sさんの許可を取ったかな? 忘れた^^;)
まずは型紙を作る。
胴体の強度を損ねず、かつヒートシンクが目立たない場所ということで、ここに決定!
胴体の剛性を確保する意味でベニヤ板で補強材を作る。
この補強材を胴体の内側からエポキシで接着すれば何とかなりそう。
アンプが動かないように、こんな感じで固定してみた。
アンプのヒートシンクが露出した。
これならプロペラ後流を直接受けるし、毎フライトごとにアンプの熱も指でチェック出来るので良さそう(自画自賛)。
長くなるので今回はここまで!
次回は振動対策をします。