ためらわない,迷わない

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思い出の車② スカイライン1800GL

思い出の車シリーズは1回目を書いてから随分月日が経ってしまったので、興味のある方は過去の記事を読んで欲しい。



レオーネを交通事故で無くしてから、私は失意のどん底にいた。
しかし、若かったからむち打ち症の回復も早く、意外と早く次の車を買おうという時期が来た。


相変わらず予算は50万円の中古車、出資比率は両親1/2、兄1/4、私1/4だ。
ただ、変わったのは前回兄に選択権があったのが、今回は私が選んで良いことになった。


そこで私が選んだ中古車は日産スカイライン1800GL4ドアセダンだった。

この車はケンとメリーのスカイラインといわれてサイドにはサーフィンラインと呼ばれるプレスラインが走っている。


エンジンは日産系の直列6気筒2000ccのL20とプリンス系の4気筒1800ccのG18の2種類が存在する。


日産の設計者は6気筒のL20にはロングノーズのボディを与え、4気筒のG18には街中でも取り回しがしやすいショートノーズを与えた。
これは日産の設計者の良心でもあった。


ところが、世間は「ロングノーズはカッコ良いがショートノーズはダサい」という評価を下し、残念ながらショートノーズの1800は不評に終わった。


しかし、これが中古車市場に降りてくると話は変わってくる。
人気のない車には安値が付き、1800ccのスカイラインが50万円で買えてしまうのだ。
これは中古車マニアにとっては願ったり叶ったりである。


1800ccと言えどもスカイラインはスカイライン。
室内は広くシートは厚くて快適だった。
ドアも厚く、開閉音も重厚で乗る人に安心感を与えた。特に後部座席に乗る両親にとっては乗り降りがしやすいので大変好評だった。


レオーネと違い、アクセル、ブレーキ、クラッチのペダルが正面を向いてしてレイアウトに余裕がある。
FRのため、マニュアルシフトもカチッカチッと心地よく決まる。
FWD車特有のタックインも起きないので、ステアリングの切れも素直だ。
雪道でチェーンを付ける時も、後輪に巻くので不快な振動がステアリングに伝わりにくいと良いことづくめだった。
(富士重工の関係者のみなさん、ごめんなさい)


私はグロリア・セドリックで教習を受けたので「これがまっとうな車の姿なのだ!」と確信した。
(またまた富士重工の関係者のみなさん、ごめんなさい)


車は大きくなると室内にエンジン音も伝わりにくく、居住空間も広く快適性が向上する。
適度な車重は慣性の法則により乗り心地を良くする。
また、周囲の車からも認知され、幅寄せとか妨害も受けにくくなった。


この車は家族4人を乗せていろんな所へ行った。トランクが広いので数泊の旅でも荷物を積むのに不便は感じなかった。


まさに良いことづくめ、思い出の1台であった。


〔追伸〕
コメントの中で2000ccと1800ccとでボンネット部分のサイズを変えていたことについて驚かれていた方がいらっしゃいましたので、その画像をUPします。

手前のブルーメタリックが2000GTX、後方の赤が1800GL。
ノーズの長さの違いだけで全然イメージが変わりますね。

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