ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

14年目の車検

私の所有する車も14年目の車検を迎えることになった。
13年間、重大な事故に遭遇することもなく、大きな故障も起きなかったことは、ある意味幸せな事だと思っている。


函館の八幡坂にて。


13年間、11万Km、多くの思い出を乗せて共に走ってくれた愛車。


車が13年を越えると、一体どんな事が起こるかというと
①重量税が増える(2年に1回車検時)。
車両重量が2トン未満の場合、13年未満だと車検時に32,800円だったものが、13年を越えると45,600円になる。ざっと12,800円の増だ。
それだけではない。
②自動車税が増える(毎年)。
2000cc超2500cc以下の場合、13年未満だと45,000円だったのが13年を越えると51,700円になる。こちらも6,700円の増だ。


よって、年間に増える公租公課は1万3,100円となる。
(12,800円/2年+6,700円)


「たかが年間1万3,100円の増額に目くじら立てるな!」
と言われそうだが、実はこの制度は理屈に合っていないところがある。
法令には必ず目的と趣旨がある。重い車は道路の舗装面や橋の橋脚を痛めるから、その補修費用として重量税が存在する。その理屈だと車が13年を越えると突然重量が増えるのか?! そうだとしたら、まるでオカルトじゃないか。
また、古い車は排気ガスが汚いから自動車税を増税するという説もある。しかし、自動車税を増やしたところで大気はきれいにならない。
だったらエンジンとマフラーの間に排気ガスを浄化するアタッチメントを装着させた方がよっぽど理に叶っている。


昔、県税事務所の職員と懇親会をしたとき、県の職員もこの手の苦情対応に苦労するとボヤいていた。
日本は国が制度設計をして、都道府県や市町村がその制度を施行する。という役割分担になっているから県の職員にも罪はない。


自動車業界からの圧力なのか、国は「どんどん車を買い替えて世の中の経済を好転させてください」と言わんばかりだ。しかし、車を生産するには電力・火力・生産資源など相当なエネルギーを消費する。はっきりいうとエコに反する行為なのだ。
巷では風力発電や太陽光エネルギーの普及など、省エネルギー化、クリーンエネルギー化を推奨しているが、その反面、景気好転のためには地球環境の悪化に目をつぶって車を買い替えろとは、いかにも矛盾した政策ではないか。


100歩譲って、「悪法も法なり」ということわざがある。
たとえ理にかなわない法制度であっても、一度決まってしまったことは、それに従うしかない。という意味である。


昔、私たちは親から「物を大切にしなさい」と教わって来た。
あの日本人のものを大切にする美しい精神はいったいどこに行ってしまったのか。
なんともやるせない世の中だ。


青森県 鶴の舞橋にて。


車検を取って14年目に突入した愛車。それなりに部品交換を要する箇所も出てきた。
時を同じくして自分の身体も所々にガタが出て来てきた。

なんだか他人事とは思えない今日この頃・・・。

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