私は極力交通ルールは守る様にしている。
車を運転している時も停止線でピタッと止まるし、歩いている時も歩道を歩くし、道を渡る時も横断歩道があれば横断歩道を使う。

それは、時には「真面目ぶっている」とか「ええかっこしい」とか言われることもあるが、別にそんなつもりはなくて、万が一交通事故に遭ってしまった時に自分の過失割合を減らすことが目的なのだ。

自分に過失がなければ、加害者に対しても警察官の前でも堂々と自分の正当性を主張できるではないか。

先日、私はお昼のお弁当を買った帰り道に歩道を歩いていた。
すると後ろから「チリン♪チリン♪」と自転車のベルの音がした。

そのベルの音があまりにも近く、あまりにも乱暴な音だったので、驚いて後ろを振り返ったら、私の直後1mもない所に自転車がいた。
その自転車の主は私と目を合わせる訳でもなく、私の横をすり抜けていった。

その数日後、まったく同じような事件が起きた。
ただ、その違いは、前回がベルだったのに代わって、今回は急ブレーキの「キィー!」という音を使ってのことだった。

私は冷静になって考えたところ、そのベルの音は
「邪魔だからどけ!　すり抜けられないだろ!」
というものだと解した。

法的には、自転車は「軽車両」に属し、立派に道路交通法の適用を受ける。
東京都のように車道の交通量が多くて危険な場合は例外として歩道を走行することを認められているが、あくまで歩行者優先なのだ。

私たちが道幅の狭い所を車を運転していたとする。
その前を自転車が走っていたら決して抜きはしない。
安全な車間距離を取って自転車と同じ速度で走る。
そして自転車がいなくなるか、道路の幅が十分に広くなってから自転車を安全に抜く。それだけ気を使っているのだ。

何が腹立たしくて、そんな運転をしているのか。

歩道を走る自転車ライダーに言いたい!
〇免許が無いからといって何をやってもかまわないという訳ではない!
〇自転車の殺傷能力を甘く見るな! 鉄パイプを振り回しているのと同じだ!
〇人を怪我させたり死亡させたら、刑事責任も民事責任も問われるんだぞ！