レジ争奪戦!
年金生活者になってから、私は毎日のようにスーパーに通っている。
買うものは大したものでなく、お弁当やシャンプーなどの日用品で品数も少ない。
大型店だとレジが10台くらいあって、お客がレジの数だけ列をなしている。
残念ながら、私はこの「勝負」で勝ったことが一度もない。
私がここでいう「勝負」とは、ほぼ同時にレジに並んだ客の服装や容姿を覚えておいて、誰が一番先にレジを済ませられるかという戦いのことである。
つまり、レジが10台あれば10人のレースとなる。
10台のレジに並んだ列を見て、なるべくお客の少ない列に並ぶ。
それでも、残念ながら上位3位までに入れたことは未だかって一度もない。
ある日、偶然にもお客の少ない列に並べた。
私は満面の笑みを浮かべ
「やった! 今日こそは3位内に入賞するぞ!」
と心の中で叫んだ!
するとどうしたものか、私の前のおばちゃんが、まるで学生寮の寮母さんのように山ほどの商品をレジの上に乗せたのだ。
そのおばちゃんだけで、他のレジの5人分くらいの時間が掛かった。
その時、私はレジに並ぶお客の人数だけではなく、お客のカゴの中まで見てレジを選ばなければならないことを学んだ。
それから数か月後、ふたたびチャンスが訪れた。
私の並んだレジは、私の前にお客は一人しかいなかった。
私は40年間まじめに働き、ただひたすらに仕事をしてきたのだから、勝利の女神が見逃すはずはないと心から思った。
その時だった。私の前の客がクレジットカードを取り出したのだ。
そのカードの暗証番号が違っていたのか、カードそのものが失効していたのか良く判らないが、とにかく私の直前でレジにカゴが裏返しに置かれ、無残にも私の選んだレジが中止になってしまったのだ。
いったいこの喪失感を何と言い表したらいいものだろうか。
この私が、いったい何をしたというのだ。
私はことごとく勝利の女神に見放されてしまった。
このブログを読んでくださった方、もしレジで勝つ方法をご存じだったら、密かにご教示いただきたい。
コメントお待ちしております。