ENYA80-4C 休眠かも???
私はENYA80-4Cをかれこれ20年以上使用している。
ここに来て始動性が悪くなったり、パワーが落ちてきたり、プラグキャップが外れやすくなったのでメンテナンスをすることにした。
ENYAの4サイクルエンジンはプラグの位置が前傾しているので、ポケットブースターがプロペラの回転面に入る。
よって、エクステンションコードを使用しなければならない。
最初、始動性が悪いのはポケットブースターの充電が足りないのではないかと思った。
だがしかし、他の機体(他のエンジン)に使用する時はちゃんと電流計が振り切るのだ。
同じ日に他の機体も始動させたのだから、電圧はほぼ同じ。
昔習ったオームの法則によると
I(電流)=E(電圧)/R(抵抗)
だから、電圧が一定の場合、抵抗値が大きくなる程電流は流れにくくなる。
よってエクステンションコードの接触不良を疑ってみた。
プラグキャップは外れやすくなっていたので、内部をアルコールを湿したティッシュで拭いた後、ラジオペンチでカシメてみた。
リード線は・・・あ~断線しかけている。
これでは抵抗値が上がるだけでなく、リード線がエンジン本体に接触したらショートしてしまう。
今まで20年余り問題なくこのエンジンを使用してきたのに、ここ数年で何故このようなトラブルが起きるのだろうかと考えていた。
その時、私の尊敬するFIさんが
「プラスティックマウントが柔らかいからエンジンが振動してるんじゃない?!」
と的確な指摘をしてくれた。
そういえば、最近のARF機に付属するエンジンマウントはプラスティック製の物が多い。
エンジンを始動するとスピンナーの先端はブレるし、ニードルに至ってはまるで縄跳びの縄のようにぶんぶん回っている。
私は金属製のエンジンマウントとエクステンションコードを入手するためにメーカーに電話したところ・・・
「金属製エンジンマウントは製造しておりません」
「エクステンションコードは、しばらく生産の予定はありません」
とのことだった。
ガーン!!!
仕方がないので私のパイパーポーニーはENYA80-4CからOS91SⅡPに換装した。
このメーカーは純正の金属製マウントを常備しているしプラグも後方に傾いているので、ポケットブースターが直接使える。
かくしてENYA保存会を自称していた私は、あっさりと退会した・・・。
という訳で、同保存会のONさん、WNさんごめんなさい。
今度フィールドで会っても責めないでね(笑)!