ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

立山黒部アルペンルートを歩く③~立山連峰を横断する~

旅の2日目
今日は今回の旅のハイライト、立山黒部アルペンルートを歩く。
といっても道は整備されていて、途中ケーブルカーやロープウェイも利用できるので思ったほどハードではない。
私たちはトレッキングシューズを履いて行ったが、晴れていればスニーカーでも散策は出来る。
まあ晴れていればの話だが・・・。


下の地図を見て欲しい。

私たちがケーブルカー、トロリーバス、ロープウェイなどを使ってアルペンルートを観光している間(赤い線)、バスは立山駅から糸魚川市方面を迂回して扇沢駅に迎えに来る(青い線)。バスの運転手に聞いたら「今回は迂回に4時間掛かった」そうだ。


立山連峰はバスもマイカーも横断できない険しい地形なのだ。


添乗員が「このツアーは特殊なツアーなんです!」と言った意味がよく分かる。


次の図を見て頂きたい。

アルペンルートは高低差が大きいので、秋に行けばどこかしらで紅葉を見れるはずだ。
美女平から室堂までの高原バスは50分かかるのでシートに座っていたいが、ケーブルカーやロープウェイは短時間だし、むしろ立っていた方が外の景色が見やすい。


これは立山駅入り口の右手の「おにぎりの志摩」で売っていたおにぎり。

登山客用に用意されたおにぎりで、今風の造りで握り方も柔らい。
造り立てだったので、室堂で食べた時でも暖かかった。


昼食は高度が上がるにつれてお値段も上がるので、立山駅でおにぎりを購入しておいて良かった。


いよいよ立山ケーブルカーに乗る。

ケーブルカーの前方には台車が連結されていて、山の上に物資を送ることが出来る。
開発当時の名残だそうだ。


途中、高原バスに乗り換えて50分、ついに室堂駅に着いた。

しかし、天候は霧⇒雨⇒強風⇒雪の4点セット。
ツアーの参加者たちは外に出ずに、駅ターミナルの中で昼食を取っていた


が、私たちは・・・懲りずに行ける所まで歩く(笑)。


立山玉殿の湧水の石碑

天気が良ければ湧き水を飲んだり、湧き水を利用してコーヒーを沸かしたりするのだろうけど、今日はそんな余裕はない。
雪が吹雪いてきて、顔に当たると痛いくらいだ。


霧が出てくると周囲の景色がホワイトアウトする。
パニックにならないよう、少し歩いては振り返り、自分が立っている場所から駅ターミナルの方向を確認し、また少し歩いては振り返るようにした。

結局、歩いたのは赤い線で書いた場所くらい。
晴れていたらミクリガ池が綺麗に見えるだろうと思いながらも今回は断念。


室堂からトロリーバスに乗って大観峰に向かう。


天気が良ければここから黒部湖が見えるはずなのだが、霧のため何も見えない。

ベルのような楽器(?)らしきものがあったので鳴らしてみた。


ちなみに妻はリュックサックを背負った上から雨具を着ているので太って見えるが、実際はそうではないことを付け加えさせていただく。


大観峰の屋上にあった雲海テラス

この日は初雪ということで雲海テラスならぬ雪上テラスになってしまった(笑)。


大観峰からロープウェイに乗って黒部平に向かう。


途中、一瞬だが、山の景色が見えた!

今年は酷暑だったせいか紅葉は少ない。
それでもロープウェイの中では歓声が上がっていた。


黒部ダムの上を歩く。

雨が若干弱まってきた。
黒部湖の水の色はカナダのレイク・ルイーズとはまた違ったエメラルドグリーン。


こちらが黒部ダムの観光放水。

今年は10月15日まで。
観光放水を優先的に日程を組んだら、紅葉には早過ぎた。
ん~悩ましい。


黒部ダムの石碑。

雨が上がったら周囲の景色が少しずつ見え始めた。
この左側に黒部ダムの工事で殉職された方々の慰霊碑があるので、今回も手を合わせてきた。


という訳で、待望の立山黒部アルペンルートだったが、私たちは曇り、雨、霧、吹雪きという貴重な(?)体験をしてしまった。


国内旅行だし、また行ける距離だから、今度は雪の大谷の時期に行こうと思う。


ちなみに私の場合、「旅行に出ると必ず怪我をして帰って来る」というジンクスがあるのだが、残念ながら(?)今回は怪我は無かった。


その代わりと言ってはなんだが、黒部ダムの上でトレッキングシューズのソールが左右とも剥がれてしまったので、ホテルに着いてからタクシーを飛ばして長靴を買いに行ったというハプニングがあった(笑)。


まぁ、何かと話題が尽きないのだが(笑)。


TO BE CONTINUED !

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