ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

今日からレジ袋有料化!

容器包装リサイクル法の省令改正により、今日からレジ袋が有料になった。

周囲からの非難を恐れずにいうと、私はこの制度に不満を持っている。


レジ袋はプラスティックで出来ている⇒だから環境汚染に繋がるから悪者だ。
という図式はあまりにも短絡的すぎると思うのだ。


ゴミの海洋投棄によりプラスティックゴミが海岸に漂着するのは外交問題だ。
レジ袋は多くのプラスティックゴミの中でも2%にすぎない。
たとえレジ袋がエコバックに変わったからといっても朝鮮半島の方から日本の海岸に漂着するゴミの量は減らない。


レジ袋が悪者扱いされているのはプラスティックが自然界に分解されないと思われているからであるが、実は分解速度が遅いだけで分解はする。


仮に、レジ袋を悪者と決めつけるのであれば、悪者をいたずらに罰するのではなく、どうしたら悪者を善人に更生させられるかを研究していくのが正論だ。


そういう意味ではセイコーマートはバイオマス30%配合のレジ袋に切り替えて無料で配布する方針を決めたが、こちらが正しいやり方だと思う。
なぜならコンビニの客は利便性を求めている。
コンビニの周囲には、そこで購入した食品のゴミが散らかっている。
コンビニで買ったハンバーガーを食べながら歩いて、食べ終わるとそのゴミを道端に捨てて帰る若者が多い。
そのような客がはたしてエコバックを持ってコンビニを利用するだろうか。


ニュースを見ていたらホランさんがいいことを言っていた。
「レジ袋は生ゴミを捨てるのに重宝していましたが、レジ袋を使わなくなって代りに生ごみ用の袋を買っていたらプラスティックごみの削減になるのでしょうかねぇ」と。


また、NHKの高瀬アナも
「エコバックに食品の汁がつきますよねぇ」とやんわりといっていた。
一見、何気なくいった一言だったが、NHKは公共放送だから、本当は相当に勇気がいる発言だったと思う。


エコバックの再利用によって起こるであろう新型コロナウイルスの感染拡大や食品の汁などによるノロウイルスの発生などの問題は何処かにすっ飛んでしまって
「とにかくレジ袋は悪者だ!」
というのがこの政府の結論のようだ。


まったく、木を見て森を見ずとはこのことか。


〔追記〕
私事だが、私の所有している車は今年で14年目を迎える。14年経つと自動車税と重量税が高くなる。まるで「そんな古い車に乗ってないで、さっさと新車に買換えなさい」と、いわんばかりだ。
しかし、車1台処分するのに、どれだけ大量のプラスティックを廃棄するのか。レジ袋に換算すると数万枚、いやそれ以上になるかもしれない。
レジ袋のプラスティックは悪者で、自動車のプラスティックは善人だとでもいうのだろうか。

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