ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

思い出のバイク⑤ VTZ250

GL400が気に入ってしばらく乗っていたのだが、若くて懐の寂しい自分にとっては車検や任意保険などの維持費が負担になり泣く泣く手放してしまった。


やはり原付からいきなり400ccに移行したのが無理があったのかも知れない。
今の経済力と価値観があれば、絶対的な性能より個性のあるGL400をずっと乗り続けていたと思う。


そんな訳で、しばらくバイクに乗らなかった時期があったのだが、近所のバイク屋さんの前を通った時に、中古ではあるが綺麗なVTZ250が目に入った。

しばらく店主と話している内に、気が付いたら購入することに決めていた。


見るからに強靭なフレーム、スリムな縦置きV型エンジン、バックステップ気味に配置されているステップ、それに応じた前傾ポジション。
GL400の頃に比べて、一世代も二世代も時代が変わってしまったような印象を覚えた。


実際に乗ってみて驚いた。
水冷縦置きV型エンジンはヒュンヒュンとスムーズに回り、加速もよく伸び、私のイメージしていたエンジンの鼓動などとは対極の存在であった。


軽量で取り回しも良く、燃費も良く、車検もない。
しかも、いざという時は高速道路も乗れるということで、経済性と性能が見事にバランスされたバイクだった。


また、このバイクはツーリングという使い方以外にも日常の生活の足としても十分に役に立ってくれた。


バイクを趣味性という一面で考えなければ「バイクなんて、これ一台で十分じゃないか」と思わせるバイクであった。

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