ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

さっぽろ雪まつりに行こう! ⑧ ~欠航対応 Cancelled Flight~

〔2月9日〕
今日は成田に帰る日だ。
赤レンガ庁舎の警備員さんから「雪が降るとJRは遅れますよ!」といわれたことが気になっていたので、私たちは早めに新千歳空港に向かった。


出発は20時30分発のGK120便だったが、お昼頃には空港に到着してお土産を購入し、のんびり昼食を食べた。
それでも時間に余裕があったので、4階のラウンジから飛行機の離発着を眺めていた。


その時、ブログ仲間のプラネットさんからLINEが入った。
「こちら(成田市)の天気は爆風ですよ! 犬の散歩以外は外に出ていません」とのこと。
その時の新千歳空港は何機も離発着していたし、成田の予報も私たちが帰る頃には風がおさまりそうだったので
「Go-around(着陸復行)が体験できるかもね!」などと、のん気なことをいっていた。


17時頃になってチェックインカウンターに向かうと長蛇の列。
ボードを見ると「GK120便 欠航」の文字が目に入った。

以前、釧路から新千歳にダイバートしたことも、バンクーバーでゴー・アラウンドしたことも、クイーンズタウンでバードストライクに会い、引き返したこともあったが
「欠航」は初めてだ。


欠航は、IATAに加盟している航空会社とLCCでは対応が異なる。


何らかの理由で欠航した場合、JALやANAは自社便が満席の場合は他社便への振り替えが可能だが、LCCの場合は自社の機材の中で解決しなければならない。
LCCは安さを最大のサービスとしているので、多少不便であってもお客もそれを承知で利用している・・・ことになっている。


また、悪天候による欠航の場合は何処の会社の便も飛べない。


欠航という現実を受け入れられなくてボーっとしていたり、嘆いている乗客もいたが、私たちはすぐにカウンターに並んだ。


飛行機が欠航した場合の選択肢は
1 他の便に振り替える。
2 航空運賃の返金を受ける。

この2つだ。


LCCの場合、例え航空運賃を6,980円返金されたとしても、JRを使って函館さえも行けないから、2は現実的でない。
よって、この長蛇の列のほとんどの乗客は振り替えを希望している人だということになる。


ジェトスターが使用しているエアバスA320の座席数は180席。
この180人の乗客が、明日以降に出航するであろう機材の空席を取り合うことになる。
ボーっと突っ立ってはいられないのだ(by チコちゃん!)。


その時、ジェットスターから
「お客様の予約されたGK120便は欠航になりました。お手数ですが、下記のURLから振り替えのお手続きをお願いします」
とのメールが入った。

私たちはチェックインカウンターの前で待ちながら、同時にスマホで振替便を予約することにトライした。
こうして待っている間も、ネットで一人また一人と空席が埋まっていくからだ。


普通、メールのURLをタッチすると予約画面に移動するのだが、何故か動かない。
仕方がないのでURLをメモ帳に書き、Google検索画面に打ち込む。
2回くらいスペルミスをしたが、何とか予約画面にたどり着いた。


画面には当初予約した条件で振り替えすると書かれている。
私たちの場合は「スターター+座席指定」。
明日の便を一つひとつ丹念にチェックしていく。
午前の便は全滅だったが、15時20分発のGK114便の予約が取れた。
とりあえずホッと一息。

予約が取れてもまだやることはあるから、引き続きカウンターに並び続ける。


それは
1 スマホで振り替えたつもりだが、本当に予約が取れているかカウンターで確認する。
慣れないスマホ操作で予約したつもりが、単純な勘違いやオペミスで予約出来ていなかったら悲惨ではないか。
2 搭乗券はいつもらえるのか確認する。
私はスマホでピッと入場する方法はやったことが無いので、紙の搭乗券をもらう場所と時間を確認した。
3 翌日の便に振り替えになった場合、ホテル代は支給されるのか確認する。
今回は悪天候ということなので会社側に瑕疵はなく、ホテル代は支給されなかった。
LCCだし、悪天候は不可抗力なので無理は言えない。これはあくまで確認のみ。


この3つを確認した後、すぐさまルート・イン札幌中央に電話をして、もう1泊泊めてもらうことにした。


〔2月10日〕
午前中、私たちは懲りずに札幌観光を楽しんだ後、ふたたび新千歳空港に向かった。
チェックインカウンターは相変わらず長蛇の列だ。
ひとり立っていたグランドスタッフに、私たちは既にチェックインは完了しているので、列に並ばずに、なんとか搭乗券だけ印刷してもらえないかと全神経を集中して説明した。
仕事のプレゼンでも、こんなに丁寧に、それでいて力の入った説明は生涯してこなかったと思う。

プリンターから吐き出された搭乗券は、かなり後ろの方の座席だったが
「乗れれば御の字」という気持ちだった。


行きのNo-Showといい、帰りの欠航といい、今回の旅はいろいろあった。
私は年金生活者であるから365日が休みだし、妻も大事を取って旅行の翌日は休暇を申請していたので、特に被害はなかった。


今回の事は、終わってしまえば良い経験になったし、楽しい旅であったことには間違いはない。


とにかく、ジェットスターGK114便は私たちを乗せて、定刻の15時20分に成田空港に向かって離陸したのであった。

さようなら新千歳空港、さようなら北海道。


また来るぜ!!

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