ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

忘れられない店!

ちょうど私が千葉県の南房総に向けて車を走らせていた時のことだった。
茂原市を過ぎると、急に田園風景が広がる。周囲には田んぼが広がり、遠くには山々が見えてくる。その合間にポツンポツンと農家が現れる。
「この辺りの農家は後継ぎがいなくなったら、これで終わるんだろうな」とか
「もう限界集落になってもおかしくないよな」などと呟きながら運転していたら、目の前に一度見たらとうてい忘れられない店が現れた。


それは・・・。

店の看板には「ちょっと! まにあわせの店」と書かれていた。

あまりのインパクトに、思わず車を止めて写真を撮ってしまった。


もう、この看板を一目見ただけで店の中の様子が容易に想像できる。


お客は近所の知り合いばかりで、気軽に
「ちょっと、エシャロットとか赤ピーマンとかパプリカは置いてないの?」と
昨日の晩、試してガッテンで見たような食材を求めてくる。
そのたびに店主は
「うちには、そんなハイカラな野菜は置いてね~だよ!」と答える。
そんなやり取りが毎日、毎日、毎日続くと、次第に店主も答えるのが厄介になつてきて
「うちは、ちょっと! まにあわせの店なんだべ」となったんではないかと。
             (あくまで想像です)

こんな優しいおじさんが店主をやっているんではないかな?!


「ちょっと! まにあわせの店」このネーミングは素晴らしいではないか!
多くの店が、自分の店がいかに素晴らしい店かを看板に書く。すると
「それ程安くはなかったわね」とか「あまり品数が多くなかったよね」とか、大概のお客は少なからず失望して帰る。
それに比べてこの店に寄ったお客は
「そうよね、そんなに買う訳じゃないし、とりあえずは間に合わせの食材があれば十分よね」と、妙に納得してしまう。
この店の店主は素晴らしいアイディアの持ち主なんだとつくづく感心してしまった。


そして、この店は大繁盛してして、相当儲かっているんではないかと想像する。
なぜならば、店の前には店主の車と思われるフェラーリF-40が無造作に置いてあるではないか。
しかも、さりげなくオープン仕様のタルガトップに改造してある。


私も国内外でフェラーリを見かけたことがあるが、流石にオープン仕様のF-40を見たのは後にも先にも、これ1台だけだ。


こちらが本物(爆)のフェラーリF-40。
たぶん、この車をベースに店主の好みに合わせて改造したのだと思う(笑)。
間違いない!^^;

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