ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

心に残る映画③「博士の異常な愛情」

今回はこれ!
「博士の異常な愛情」です。

[概要]
1964年に公開されたアメリカとイギリスによる合作映画。監督は「時計じかけのオレンジ」や「2001年宇宙の旅」で有名なスタンリー・キューブリック監督です。
1964年といえばアメリカとソ連が冷戦の時代ですから、こんな時に核戦争の映画を良く作ったなぁと感心させられます。


[あらすじ]
ソ連を極端に嫌うアメリカ空軍のリッパー将軍は、何を思ったか爆撃機にソ連に核爆弾を投下する作戦命令を出します。その作戦は通信が暗号化されていて、その暗号を知っているのはリッパー将軍だけなのですが、やがてリッパー将軍は自害してしまいます。
それを知ったアメリカ大統領は、ソ連への攻撃を阻止するためにソ連の大統領に自国の爆撃機を撃墜するようホットラインで頼むのですが、その時、ソ連の大統領は酔っぱらっていて要領を得ません。
一方、爆撃機の機長は命令どおりにソ連の領土に侵入し、核爆弾を落とそうと懸命です。


[感想]
とにかくシュールでハチャメチャで楽しい(?)映画です。
リッパー将軍を止めるために、アメリカの兵隊同士が撃ち合いになったり、ソ連の大使が隠しカメラでアメリカの作戦本部の模様を盗撮して揉み合いになったり、挙句の果ては主人公のストレンジラブ博士が『核戦争になったら、優秀な男性と健康的な女性だけを選別してシェルターに残せば、人類のためになる』などと暴言を吐きます。
また、実直な爆撃機の機長は、核爆弾の投下装置の故障を直しに行ったがために、核爆弾にまたがってソ連の地に落ちていきます。

そしてどうなったのか・・・。
核爆弾が爆発し、あたりはキノコ雲に覆われます。


そして、最後に女性歌手ヴェラ・リンが歌う懐メロ、「また会いましょう」という曲が静かに流れます。

もぅ~、何といいますか、風刺が効いたといえば聞こえは良いのですが、アメリカとソ連の冷戦時代にブラックユーモアで済まされるのかと、こちらが心配してしまうほど強烈でブラックな映画です。


北朝鮮がバカスカミサイルを打っている今日、みなさんに是非見てもらいたい映画です。
シニアのあなた!
金曜日にTSUTAYAに行って借りて見てね!

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