ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

ラジコン談話①「ベテランの犯しやすいミス」

「誰がベテランなのか?!」という話はひとまず置いておいて(笑)・・・。


「あの人が墜落させるとは?!」とか「あの人らしくない墜とし方だね!」という話をたまに聞く。
今回はそういう事例を話したいと思う。


テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など、いわゆる白モノ家電の耐用年数は8~10年だ。
だいたいそのくらいの年月が過ぎると故障が出てくる。軽度の故障であれば引っ叩いたり、コンセントを入れ直せば症状が回復する場合もあるが、ラジコン飛行機の場合はそうはいかない。

上空でサーボが3秒も動かなければ間違いなく墜落する。


ラジコン飛行機のプロポ(送信機、受信機、サーボ関連)は精密電子機器にもかかわらず、一日中紫外線を浴び、エンジンの振動を受け、燃料の油と埃にまみれ、飛行中のG(重力加速度)に耐えている訳だから、白モノ家電なんかより遥かに劣悪な環境に置かれている。


韓国に墜落した北朝鮮のラジコン飛行機。
何の目的で何を撮影していたのだろうか。


それではラジコン関係の電子機器も8~10年で買い替えているのかというと、そうでもない。
クラブの仲間に尋ねてみたところ、日本選手権大会やオールジャパンを目指すコンペティターは定期的に部品を交換しているが、私たちヨンデーフライヤー(平日フライヤー)は、動作不良などの症状が出ない限り使い続けている場合が多いという。
事実、私もそうである。


ラジコン機器も長い間使っていると受信機のアンテナが切れかかっていたり、プリント基板の半田付け箇所に目に見えない亀裂が発生していたり、サーボモーターに負担がかかっていたり、配線のコネクタが接触不良を起こしていたりする。


このような機器の不具合によって飛行機を墜落させることは、意外にも初心者よりベテランの方が多い。


なぜなら初心者の場合は機器の耐用年数が来る前に操縦ミスで墜落させてしまうからだ。
ベテランの場合は長年の経験により操縦技術に磨きが掛かっているから、そう易々と墜落さない。
「今まで何10年も安全に飛ばし続けてきたのだから問題ないはずだ!」という自負もある。


もし、ある程度年月が経っていて、原因不明のノーコンが起こるようならば、その機体は墜落させる前に綺麗に拭いて、天井から吊るして観賞用にするのも一考かもしれない。


(みなさん誤解のないように! 自分に対していっています。)


米国空軍のアクロバットチーム「サンダーバーズ」の墜落。
プロのパイロットが操縦しても、墜ちる時は墜ちる。

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