ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

墜落を検証する!

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ラジコンの話。
最近、落とし癖がついている。


SLICKはフライト中に水平尾翼が壊れて空中分解。
J-3カブは前回1フライト目は問題なく飛行。2フライト目で離陸直後にアン・コントロール・・・。


ラジコン仲間に言わせると
「今時、ニッケル水素バッテリーなんか使ってる人いないよ」とか
「エンジン機に中国製の受信機はダメ!」とか
いろいろアドバイスしてくれる。


更に、販売店、元メーカー社員などに墜落の状況を説明して10人位からアドバイスをもらった。


というのも、原因がはっきりしない限りフライトが出来ないからだ。
その間、ずっと電動機・・・かな?!


そこで、一番怪しいとされる受信機用バッテリーについて、私なりに検証してみることにした。



今回テストするバッテリーはこれ。

ニッケル水素、ニッカド、リチウムフェライトの3種類。


とりあえず、昔のバッテリーチェッカーを使ってバッテリー容量を測る。
これは単なる電圧計ではなくて、中に抵抗器が入っていて、適度に負荷をかけている。

ニッケル水素は82%。


次はニッカド。

同じく82%くらい。
今時ニッカドって・・・物持ちがいいんです。
「だから落とすんだ!」ともいわれるけど。


リチウムフェライトはメーターが振り切れた。

このバッテリーチェッカーが発売された頃は、リフェもリポもこの世に出回ってなかったからねぇ。


こちらは電圧を測るコード。

一応、オスとメスの2組、ワニ口クリップを半田付けして作ってみた。


こちらは電流を測るコード。

こんな感じになった。


そんな訳で、これが実験の全体構想。

J-3カブに使用していたサーボ7個を受信機に繋いで3種類のバッテリーの電圧変動と消費電流を測定、比較する。
測定中は送信機のスティックとフラップレバーはグリグリといじりっぱなし。
なんだか雑然としているなぁ。



果たして結果は!


      ニッケル水素    ニッカド        リチウムフェライト
〔静穏時〕 5.24V 0.08A  5.23V   0.08A   6.59V    0.08A
〔負荷時〕   4.66V    1.40A  4.78V   1.54A   6.57V    2.01A


※ 静穏時とは電源をONにしてもスティックを動かさない状態。
 負荷時とはスティックやスイッチを思い切り動かして負荷を最大にした状態。



【所感】
〇負荷をかけた時の電圧降下はニッケル水素0.58V、ニッカド0.54V、リチウムフェライト0.02V。
〇リチウムフェライトの電圧降下はほとんどない。
〇3種類のバッテリーの中でニッケル水素の電圧降下が一番であったが、ニッカドに比べ、大幅に劣るものではなかった。


今回の実験ではバッテリーの個体差があるから厳密な比較にはならないが、それでもリチウムフェライトの性能は圧倒的だった。
電圧が違うのだから当然といえば当然なのだが、ニッケル水素ではゆったり動いていたサーボが、リチウムフェライトに変えた途端にシャキシャキと動き出した。
その性能差は一目瞭然。
まるで60代の高齢者(私のこと)が、20歳くらい若返った感じ。
ハイボルテージに対応する受信機やサーボを持っていたら、リチウムフェライトを使わない手はない。



そんなこんなで実験を終了しようとしていた矢先、ふとスイッチを触るとサーボがビクつく。

「あれっ? ひょっとして接触不良?!」
なんか嫌な感じだ。


私は胴体側板にスイッチを取付けているのだが、スイッチの穴は割とぴったりのサイズに開けている。


ひょっとして・・・。
これではエンジンの振動がスイッチに常時触れていることになる。
小さなエンジンならまだしも、大排気量のエンジンだったらスイッチの耐久テストをしているようなものである。


そういえば大型機の場合、胴体側板に直接スイッチを付けるのではなく、胴体内に取付けて、ピアノ線でON OFFする方法も思い出した。


ひょっとしてスイッチの取付けの問題だったのかも知れない。



ラジコン界の諸先輩のみな様!
貴重な経験談やアドバイスがありましたら、是非ご教示いただきたく、よろしくお願いします。

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