北海道に行ってきた! ⑨~ワッカ原生花園・旭山動物園~
知床を観光して思った。
人がいない・・・。
夏休み期間にもかかわらず、本当に人がいない。
2005年に知床が世界自然遺産に登録された頃は、それはもうバブル景気だった。
ウトロの町に世界中から観光客が押し寄せ、食堂・レストランには長蛇の列。
観光船も大繁盛。
まるで軽井沢銀座を見ているかのようだった。
それが今は・・・。
食堂・レストランは軒並み廃業している。
お土産屋もシャッターが閉まっている。
知床観光船の営業所はシャッターが閉まり、看板も無線のアンテナも何もかも撤去されていた。
「つわものどもが夢の跡」とは、こういうことをいうのか。
最初はコロナのせいかと思っていたのだが、旭山動物園や美瑛・富良野に来ると、多くの観光客で賑わっていた。
何よりも利益を第一に優先し、人命を軽視した知床観光船の大惨事を目の当たりにした観光客は、知床にそっぽを向いた。
気を取り直して
〔7月28日〕
今日は能取湖(のとりこ)のサンゴ群生地に寄ってからサロマ湖のワッカ原生花園を散策し、旭山動物園に行き、富良野に泊まることにする。
ここがサンゴ草群生地
サンゴ草の見頃は秋だが、近くを通るので現地確認のため寄ってみる。
昭和60年9月8日に上皇上皇后陛下も立ち寄られ
「きれいですね」「長く保存して欲しいですね」
とおっしゃったという記録が書かれていた。
これがサンゴ草
幾重にも節があって、まるでつくしの様。
ほんの少し赤みが付いているが、8月下旬から10月上旬になると、この青い草が一斉に赤く染まる。
次はサロマ湖のほとりにあるワッカ原生花園
ワッカとは「水が湧くところ」という意味らしい。
前にも書いたように、サロマ湖には「船長の家」といってライダーには有名な民宿があるのだが、残念ながら休業中なので原生花園のみ訪問する。
ここが竜宮街道に続く道 奥に東屋がある。
左右には原生植物が生息する。
妻も私も大好きな散策路だ。
これはハマナス
しれ~とこ~の岬に~♪ ハ~マナスの咲く頃♪
でお馴染み、森繁久彌さん作詞・作曲の「知床慕情」のハマナス
最近はエゾシカに食べられちゃって、あまり見られない。
次はエゾフウロ
なかなか可憐な花びら。
こちらはエゾオグルマ
キク科の多年草。
そういえば菊のような顔をしている。
東屋の先にはオホーツク海が広がる。
「ん~ついに最果てまで来てしまった・・・。」
海を見ながら思いにふける前期高齢者。
友人にこの写真を見せると
「なんで稔台2町会なの?」と口を揃えていう。
なかなかいい質問だ。
このウインドブレーカーは、今は亡き母が町内会の行事で着ていたもの。
いわば形見の品である。
「おふくろよ! 松戸市稔台2町会を佐呂間町で宣伝してきたぜ!」と
心の中で叫ぶ(笑)。
さて、これから旭山動物園に向かう。
距離は長いのだが、遠軽ICから愛別ICまで、無料の旭川・紋別道を利用して時間を稼ぐ。
日程的には旭山動物園で昼食になるが、園内のレストランは常に混んでいるし、カツカレーは前期高齢者にとって胃にもたれる。
そんな訳で、コンビニで太巻きと、いなり寿司と、お~いお茶を買って、車内で食べることにする。
高速道路に入ると、妻は車窓を見ながら、まるでバス旅行のようにいなり寿司を頬張っている。
高速道路はハンドル操作もシフトチェンジも無いので、私の口にもいなり寿司が入る。
まるで車内は旭山動物園の「もぐもぐタイム」の模様。
12時40分 旭山動物園に着いた。
車内での「もぐもぐタイム」の効果は絶大で、外食に比べ1時間の時間短縮と80Kmの移動を可能にした。
旭山動物園に入ったら、まずは「もぐもぐタイム」の時間を調べる。
本日は、キリン、白くま、オラウータンの「もぐもぐタイム」をはしごした後、主要な動物を見させてもらう。
キリンの親子
キリンは舌に葉っぱを絡めた後、引っ張って葉を食べる。
キリンは牛の仲間だそうだ。
飼育員に「キリンは人に懐くのですか?」と質問したところ
「餌をやれば寄ってきますけど、懐いているのかどうかは分かりません」
との返事が返ってきた。
次はオラウータン
オラウータンの力は強大で、直接食べ物を渡すと手を引っ張られて命を落とすこともあるそうで、飼育員も注意していた。
しろ熊の赤ちゃん
ん~育っちゃたのかなぁ?
赤ちゃんというよりも、子どもに見えた。
アザラシが水柱の中を泳ぐ
アザラシは結構速いスピードで泳ぐので、なかなか良い写真が撮れない。
他の観光客も苦労していた。
ひととおり旭山動物園を楽しんだ後、美瑛のパッチワークの丘に寄るのだが、ここでカメラのバッテリーが切れてしまった。
残念!
夕飯は、これまた地元民がよく利用する焼肉の「まるます」
この店は七輪の上で肉を焼いて食べる。
めずらしいというか、なんだか楽しくなる店だった。
こうして富良野の夜は更けていくのであった。
ではまた!