ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

引っ越しをした! ⓷ ~外周には手を出すな!~

ニュータウンのような「開発行為」を行う時は「開発区域」を定める。

画像は一例


この開発区域の最も外側(赤いライン)にあたる外周の物件は、余程のことが無い限り手を出さない方がよい。


まずは昔々のエピソードを。


「係長(当時は係長だった)、大変です! ちょっと来てください!」
女性職員が慌てて私を呼びに来た。


何事かと思って会議室に向かうと、会議室の外にも怒鳴り声が聞こえていた。


部屋に入ると、来庁者は当事者と自治会長、こちら側は都市部と土木部の職員と開発業者が座っていた。


当事者は女性で金切り声を上げてヒステリックに叫んでいた。


要するに
〇私(当事者)は、A社が開発したAタウンの外周の家に住んでいる。
〇近々、その隣にB社がBタウンを開発しようとしている。
〇私の家の前がT字路になり、もし、交通事故があったら、私の家に車が飛び込むかもしれない。
〇よって、開発行為を中止して欲しい、
という主張だった。


後で現地に行ってみたら、当事者の家は:斜面の下にあり、開発区域の境界にあたる道路は斜面の上にあった。
確かに交通事故が発生したら、車は家に飛び込む可能性はある。


しかし、B社のBタウンも都市計画法、建築基準法、その他の関係条例に合致していて、法的に何の問題もなかった。


30分・・・1時間と当事者の話は延々と続く。
何度も何度も話は繰り返す。


その間、職員はぶぜんとした態度で一言も口をきかない。
業者も黙っている。


おそらく
職員側としては、法律的に正しい行為であれば、開発を中止させる根拠はない。つまり中止できない
ここは当事者に諦めてもらうしかない、と考えている。と思う。


業者側は、官公庁から開発許可を得ているので今更中止は出来ない。
裁判を起こしても開発を継続する覚悟は出来ている。
ということだ。


外周を買うということは、道路を越えた向かい側の土地は何に使われるか分からない。そんな場所に住むということだ。
つまり、環境が変わりやすい物件ということになる。


業者に聞いたところ、外周やゴミの集積場所近くの物件は、その分安くしているそうだ。


でも、まさか
「あなたの買った物件は、その分安くなってるんですよ!」なんていうものなら、火に油を注ぐ結果となるので、口が裂けても言わないのだ。

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