ためらわない,迷わない

仕事を辞めた。そして自由人になった・・・。

心に残る映画①「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

私は基本的に映画は好きだ。
なぜなら映画が上映されている2時間余りは、外の世界とは遮断され、映画の世界に入り込めるから。
(現実逃避か・・・。)


最近も映画をちょくちょく見に行くが、「確かに映像は素晴らしいんだけどなぁ。」とか「お金かかってるなぁ。」とは思うんだけど、印象に残らない映画が多い。
(感性が衰えたのか・・・。)


下手をすると、その日の夜には映画を見に行ったことすら忘れかけていることさえある。
(痴呆症が進行したのか・・・。)


そこで、少しずつではあるが、私が心に残った映画をご紹介していきたいと思う。
ただし、「心に残った」というのは「強く印象に残った」ということで、良い映画だったか悪い映画だったか、その評価は読者のみなさんにお任せしたい。


まず始めはこれ。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」


もぅ~なんて言ったらいいのか、気持ちが元気な時に、精神的に高揚している時にしか見られない。そうでないと人間不信になりそう。そういう意味では心に残った最強の映画だった。


この映画は2000年に公開されたデンマーク映画で、カンヌ映画祭の最高賞を受賞しているから、映画通にはかなりの評価を得ている。


あらすじは・・・。
主人公のセルマは母子家庭の母親で目に障害がある。遺伝により同じような障害をもつ息子と共に貧しい生活を送っている。やがて、障害が進行するにつれて仕事もクビになり、唯一の楽しみである演劇の役も降ろされる。挙句の果てには、息子の眼の手術のために貯めていたなけなしのお金も、知人の警察官に盗まれるという、まさに踏んだり蹴ったりのストーリー。
セルマは貯金を返してほしくて警察官と揉み合いになり、やがて事件は勃発する。


この映画には「社会悪」、「障害」、「母子家庭」、「貧困」、「自己犠牲」、「人種差別」など、多くのテーマが盛り込まれている。


見終わった後の衝撃といったら凄いもので
例えば、恋人同士のデートでこの映画を見て、映画の後にレストランに食事に行くなどということは、間違っても考えない方がいい。


私はこの映画をDVDで見たのだが、その晩は完全に食欲が萎えた。
今も、手元にDVDがあるのだが、この映画を見るには相当の勇気と覚悟が必要だ。


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